花粉症に効く舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)って?費用・期間・効果は?

2022.2.28

体質から改善!アレルギー症状を抑える新しい治療法が誕生

 

花粉症の場合、点眼薬や内服薬でかゆみを抑える治療が一般的です。しかし、近年スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法の一つとして舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)が注目されております。

 

当クリニックでも、「毎年、花粉症などアレルギー症状が続く方」や「抗アレルギー薬が手放せず困っている方」などを対象に処方を行っております。

 

舌下免疫療法とは?

 

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)とは、100年以上も前から行われている治療法です。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー反応を弱めていきます

以前は、アレルゲンを含む治療薬を皮下注射する「皮下免疫療法」が主流でしたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅での治療ができるようになりました。

 

治療をおすすめしたい方

 

  • 花粉症などアレルギー症状が中等度以上ひどい方
  • スギ花粉症やダニアレルギーが原因で抗アレルギー薬が手放せない方
  • 根気強く、長期的な治療を続けられる方
  • 原因から治す「根本治療」を望まれる方

 

期待される効果

 

長期間正しく治療が行われると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、涙目、目のかゆみなどのアレルギー症状をおさえる効果が期待できます。

 

症状が完全におさえられない場合でも、症状を緩和し、アレルギー治療薬の減量が期待できます。また、生活の質(QOL)の改善にも繋がります。

 

厚生労働省のアンケートによると、約80%の方は前年に比べて、症状が軽くなったと回答しています。しかし、効果があまりみられない方も中にはいらっしゃいます。

 

1年後に効果がなくても3~5年くらいは少なくとも続けることをお勧めしています。3~5年継続すると、舌下免疫療法を中止して約10年は効果が持続するとされているからです。治療の継続期間が短い場合は効果の持続年数ももう少し短くなるようです。

 

 

治療薬

 

2022年現在日本で認められている舌下免疫療法は2種類あります。

  • スギ花粉症: シダキュア®
  • ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎: ミティキュア®・アシテア®

治療スケジュール

 

シダキュア®

 

採血をしてスギ花粉症であることが確認できたら、最初の1週間は2,000JAU錠を、2週目以降は 5,000JAU錠を1日1回1錠服用します。 初回はクリニックで服用し、2日目以降は自宅で服用可能です。

 

 

ミティキュア®

 

採血をしてダニアレルギー性鼻炎であることが確認できたら、最初の1週間は3,300JAU錠を、 2週目以降は10,000JAU錠を1日1回1錠服用します。 初回はクリニックで服用し、2日目以降は自宅で服用可能です。

 

 

使用方法

 

1日1回、治療薬を舌の下に置き、1分間保持した後、飲み込みます。 その後5分間は、うがい・飲食を控えてください。

*家族の居る場所や日中の服用が推奨されます。

*舌の下に置くとすぐに唾液で溶けてなくなります。

 

副作用

 

副作用として、ごく軽度なものは以下があげられます。約半数の方に出ます。

 

  • 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、感覚異常
  • じんましん
  • 嘔吐、腹痛、下痢など
  • 喘息発作
  • 耳のかゆみ
  • 喉の刺激感や違和感
  • くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみなど


抗アレルギー剤を事前に服用すれば、副作用は飲み始めて2~3週間程度でおさまることがほとんどです。
非常にまれですが、アナフィラキシーショックは10万回に1回は報告されております。副作用チェックのために初回はクリニック内で服用をお願いいたします。

 

注意点

 

治療を受けられない方

 

  • スギ花粉・ダニなどの対象のアレルギーではない方
  • がんなど悪性腫瘍や自己免疫系の病気がある方
  • 重い気管支喘息の方

 

治療に注意が必要な方

 

  • アレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状が出たことがある方
  • 気管支喘息の方
  • 妊婦の方、授乳中の方
  • 65歳以上の方
  • 抜歯後や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
  • 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
  • 全身性ステロイド薬の投与を受けている方
  • 他に服用中の薬がある方(特に非選択的β遮断薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOIなど)、三環系抗うつ薬、)
  • 対象以外のアレルゲンに対しても反応性が高い方

 

費用について

 

健康保険が適応されます。初回は初診料とアレルギー検査料がかかります。

薬代は3割負担の場合、約1200円/1か月です。また、通院のたびに再診料と処方料がかかります。

※お薬代は参考金額です。詳しくは薬局にてお尋ねください。

 

Q&A

 

Q1.いつから始めるのがいいですか?

A1. スギ花粉が飛んでいる時期は治療を新たに始めることはできませんのでその時期は避けましょう。スギ花粉が飛んでいる時はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっているからです。

 

Q2. 効果はどの位で現れますか?

A2. 初めてのスギ花粉飛散シーズンから効果がみられる人もいます。長期間治療することで治療終了後も長期にわたり症状を抑えられた人もいます。

 

Q3. 服用するのを忘れたらどうしたらいいですか?

A3. その日のうちに気づいたら、その日の容量を服用してください。服用したかどうか不確かな場合は、その日は服用しないでください。

 

Q4. 1分間舌の下に保持せず、すぐに飲み込んでしまったらどうしたらいいですか?

A4. その日は再度服用しないでください。

 

Q5.誤って多く服用してしまったらどうしたらいいですか?

A5. すぐに吐き出し、うがいをしてください。

 

参考サイト

・アレルゲン免疫療法ナビ

https://www.dani-allergy.jp/

・花粉症ナビ

http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/

・ダニによるアレルギー性鼻炎に関する情報サイト

https://www.dani-allergy.jp/

 

 

参考文献

https://kamiaoki-moriclinic.jp/module/img/pdf/file2.pdf
https://kamiaoki-moriclinic.jp/module/img/pdf/file3.pdf

 

この記事の監修医師


西春内科・在宅クリニック 院長 福井 康大 (ふくい やすひろ)

>詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

●三重大学医学部医学科 卒業
●三重県立総合医療センター 
●N2 clinic

 

 

@nishiharu_cl スギ花粉症持ちの福井院長も舌下免疫療法始めました💮舌下免疫療法とは、100年以上も前から行われている治療法です。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー反応を弱めていきます。以前は、アレルゲンを含む治療薬を皮下注射する「皮下免疫療法」が主流でしたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅での治療ができるようになりました。#西春内科在宅クリニック #西春 #名古屋 #医療 #医者 #型コロ対策 #病院 #クリニッ #内科クリック #訪問診#在宅 #急 #熱外来 #発熱 #ct検査 #救急往診 #往診 #ども #医療相談 #新型コロウイルスが早く終息しますように #名古屋市西区 #小児科 #オミクロ株蔓延しませんように #舌下免疫法 #花粉症 ♬ オリジナル楽曲 – 西春内科・在宅クリニック