健康寿命を伸ばすためのポイントや気をつけるべき病気や疾患とは

公開日:2023.6.05 更新日:2024.9.27

健康寿命

皆さんは、「健康寿命」と「平均寿命」の違いをご存知でしょうか?

健康で長生きすることは、誰もが望むことですが、その実現には「健康寿命」という概念が重要になってきます。

一方で、「平均寿命」という言葉もよく耳にしますが、これとは何が異なるのでしょうか?

今回は、健康寿命と平均寿命の違いや、健康寿命を延ばすためのポイント、健康寿命を縮めてしまうかもしれない病気や疾患について解説していきます。

健康で長生きするためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

健康寿命の定義

健康寿命

健康寿命とは、一般的な健康状態で生活できる期間のことを指します。

つまり、病気や障害などによる制限がなく、自分の意思で日常生活を営むことができる期間です。

健康寿命には、肉体的、精神的、社会的な健康状態が含まれます。

ただし、高齢化によって機能が低下することは避けられないため、年齢に応じた生活の制限はあるものと考えられます。

 

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健康寿命の推移

 

健康寿命

日本の健康寿命は、近年、延び続けています。

日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、令和元年時点で男性が72.68年、女性が75.38年となっています。

それぞれ平成22年と比べて延びています(平成22年→令和元年:男性2.26年、女性1.76年)。

同期間における健康寿命の延びは、平均寿命の延び(平成22年→令和元年:男性1.86年、女性1.15年)を上回っています。

高齢化が進む中、高齢者における障害や疾患の発生率が高くなっています。

そのため、健康寿命が延びても、介護が必要な状況に陥る人が増えていることにも注意が必要です。

 

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健康寿命と平均寿命の違い

 

健康寿命

健康寿命と平均寿命は、どちらも人間の寿命に関する指標ですが、異なる意味を持ちます。

平均寿命とは、生まれた人たちが平均的に何歳まで生きるかを表す指標です。

つまり、あくまでも生きる期間を表します。

例えば、日本の男性の平均寿命は約81歳、女性の平均寿命は約87歳です。

これは、日本で生まれた男性が平均的に81歳まで生きることを意味し、

女性は平均的に87歳まで生きることができるということです。

一方、健康寿命は、「健康な状態で生きられる期間」を表す指標です。

つまり、あくまでも「健康で生きられる期間」を表します。

健康寿命は、健康な状態で日常生活を送ることができる期間を示すため、

平均寿命よりも人々の生活に密着した指標と言えます。

つまり、平均寿命は「生きる期間」を、健康寿命は「健康で生きる期間」を示す指標となります。

 

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健康寿命を伸ばすメリット

 

健康寿命

介護費用が減る

健康寿命を伸ばすことで、高齢期における介護の必要性を低減できます。

介護費用の軽減により、経済的な負担を軽くすることができます。


保険料が安くなる

健康寿命を伸ばすことで、健康保険や介護保険の保険料が安くなる場合があります。

長期にわたって健康を維持することで、保険料の支払い負担が軽減されます。


生活の質が向上する

健康寿命を伸ばすことにより、健康状態が良好な状態が続きます。

健康な状態で生活を続けることで、精神的なストレスや不安感が軽減され、生活の質が向上することが期待できます。


疾患リスクが低下する

健康寿命を伸ばすことで、疾患発症のリスクが低下する可能性があります

健康的な生活習慣を維持することで、生活習慣病やがんなどの疾患発症のリスクが低減されます。


以上のように、健康寿命を延ばすことには、家計面や社会貢献面でのメリットがあります。

また、健康的な老後生活を送ることで、自分自身の人生においても大きなメリットがあると言えます。

 

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健康寿命を伸ばすためのポイント


健康寿命

運動


運動は健康的な体を維持するために重要
です。

適度な運動は心臓や肺、筋肉を強化し、骨密度を増やすことができます。

また、運動によって血糖値や血圧を下げることができ、肥満や生活習慣病のリスクを減らすことができます。

毎日の生活に少し運動を取り入れることが大切です。

具体的には、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳、筋力トレーニングなどがおすすめです。

食事


健康的な食生活を送ることは
、健康寿命を延ばす上でも重要です。

バランスのとれた食事を心がけることで、栄養素を適切に摂取し、

肥満や生活習慣病のリスクを減らすことができます。

食事には、野菜や果物、豆類、全粒穀物、魚、肉、卵、乳製品など、

様々な栄養素を含む食品をバランスよく取り入れるようにしましょう。

また、食事の回数や量にも注意が必要です。

過度な食事制限は健康に悪影響を与えることがあるため、無理なく健康的な食事を続けることが大切です。

定期的な検診


健康寿命を伸ばすためには、定期的な健康診断が欠かせません。

検診を受けることで、早期発見・早期治療ができ、病気や疾患の進行を防ぐことができます。

定期的な検診を受けることで、健康的な生活を送るためのアドバイスをもらうこともできます。

 

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健康寿命を縮めてしまうかもしれない病気や疾患

 

健康寿命

全ての病気や疾患は心身共に負荷がかかります。

そういった意味では全ての病気や疾患が健康寿命を縮めてしまうのですが、特に健康寿命を縮めやすい疾患が以下になります

生活習慣病

生活習慣病とは、運動不足や不規則な食生活、ストレスなど、生活習慣が原因となって発症する病気の総称です。

糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満症などが含まれます。

これらの病気は、予防に取り組むことが重要です。


がん

がんは、正常な細胞ががん細胞に変異して増殖し、周囲の組織を侵食する病気です。

普段の食生活、喫煙や過剰な飲酒、過度の紫外線への曝露などが原因とされています。

早期発見、早期治療が重要です。


認知症

認知症は、脳の機能が低下して記憶力や判断力、言語能力などが障害される病気です。

加齢や遺伝、生活習慣などが原因とされています。

予防には、適度な運動や認知症予防トレーニング、バランスのとれた食生活などが重要です。


脳血管・心血管疾患

脳梗塞や脳出血、心筋梗塞や心不全などの重大な疾患の総称です。

喫煙や高血圧、高脂血症、糖尿病などが原因とされています。

予防には、適度な運動やバランスのとれた食生活、禁煙などが重要です。


これらの病気や疾患は、予防や早期発見が重要です。

健康的な生活習慣を心がけ、定期的な健康診断や検診を受けることが、健康寿命を延ばすために必要なことです。

 

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西春内科在宅クリニックができる対応

 

健康寿命

西春内科・在宅クリニックでは、健康寿命を延長させるための生活習慣のアドバイスや、

健康寿命を短縮させないための健康診断・二次検診

健康寿命を短縮させ得る生活習慣病・認知症などの治療が行えます。

『少しでも健康で長生きしたい』そういった患者様のお声に寄り添うように診療を行っております。

ぜひ、お気軽にご相談下さい。

 

 

まとめ


今回は、健康寿命と平均寿命の違いや、健康寿命を延ばすためのポイント、健康寿命を縮めてしまうかもしれない病気や疾患について解説しました。

健康寿命を伸ばすことのメリットは、介護費用の削減や保険料の安価化、

個人の人生を充実・豊かにすることなど、個人や社会にとって多岐にわたります。

健康寿命を伸ばすためには、適度な運動やバランスのとれた食事、定期的な検診などが重要です。

また、健康寿命を縮めてしまう可能性のある病気や疾患を予防するためにも、適切な予防策を取ることが必要です。

健康寿命を大切にし、健康的なライフスタイルを維持することが、より充実した人生を送るための重要なポイントとなります。

参考文献

内閣府「健康・福祉」

この記事の監修医師

監修医師: 福井 康大