健康診断の前日は何に気を付ける?悪あがきをしても意味ない?
皆様、いきなりですが定期的な健康診断は受けていらっしゃいますか?
健康診断は、どこかへ勤められている方であれば年に1~2回受けていらっしゃるかと思いますが、現在はリタイヤされた方や、フリーターの方など様々な理由から分かってはいるけど健康診断を受けていらっしゃらない方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、健康診断を受けることで、ご自身の健康状態を把握し治療を行わなければならない疾患が見つかった際に早期治療を開始できる事が可能です。
今回は、そんな健康診断の前日に気を付けるべき事を詳しく解説していきます!
そろそろ健康診断の時期だよ!という方も、健康診断受けてみようかな?とお悩みの方も参考にしていただければと思います。
目次
健康診断の前日に気を付けるべきこと
前日夜~健診が終わるまで胃にものを入れない
健康診断では、血糖値やコレステロール値などの検査を行う場合があります。そのため、検査12時間前より食事・糖分を含んだ飲料を控えていただくことを推奨しています。
食事や、糖分を含む飲料を摂取してしまった場合、正確な値が出ない可能性があります。
検査12時間前からは食事を控え、水やブラックコーヒーなど糖分の含まれないものを飲みましょう。
睡眠をしっかりとる
睡眠不足になると、血液検査や尿検査に影響する場合があります。検査前日は早めに就寝し、体調を整えることが大切です。
飲酒は控える
飲酒は肝機能の検査結果に影響を及ぼします。肝機能検査を行う場合は検査前日の飲酒は控えましょう。
タバコは控える
喫煙は血管を収縮させる作用があるため、血圧の検査結果に影響を及ぼします。正確な検査結果を得るためには、検査前日からの禁煙が大切になります。
激しい運動は控える
強度のある筋トレや、水泳、テニスなどの運動は、尿酸値や、尿蛋白、肝機能の数値が通常より高くなってしまう可能性があります。そのため、検査前日の激しい運動は控えることが推奨されます。
薬の服用は医師に相談
薬やサプリメントの使用をされている場合は、健康診断を受ける病院、または、主治医の指示に従いましょう。
薬やサプリメントを摂取することで様々な検査結果に影響を及ぼす可能性があります。
しかし、持病などでどうしても飲まなければならない場合もあります。
ご自身で判断するのは絶対に止めましょう。
また、毎日摂取しているお薬がある場合は、検査当日にお薬手帳を持参し、問診で聞かれても答えられるようにしましょう。
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健康診断の前日の食事と注意すべき食材について
検査12時間前までに夕食を済ませる
検査の12時間前までに夕食を済ませましょう。先述した通り、検査前に食事を摂ることで、血糖値やコレステロール値といった数値に影響を及ぼします。
また、食事についてはなるべく消化の良いものを選びましょう。
脂質の多いもの
脂質の多い物を摂取すると、血液中の中性脂肪を上昇させます。検査12時間前の食事でも検査結果に影響を及ぼす可能性もあります。
脂質の多いものは避け、消化の良い食事をいつもより少なめに摂ることを推奨します。
糖質の多いもの
健康診断では、血糖値の検査も行う場合が多くあります。糖質の多い食事を摂ることで、血糖値の結果に影響を及ぼす可能性があります。
脂質と同様に、糖質の多い食べ物を控える必要があります。
食物繊維を多く含むもの
食物繊維と聞くと、腸を整えてくれたり、血糖上昇を抑える役割があるため体によさそう!と考える方も多くいらっしゃると思います。
しかし、健康診断前日の場合は違います。
食物繊維は人間の消化酵素では分解されないため、健康診断で大腸検査を行う場合には避けたほうが良いでしょう。
また、少量であっても控えるのを推奨します。
健康診断の時間帯ごとで注意すべきこと
午前の場合
午前中に健康診断を受けられる場合、基本的に朝食は抜きになります。健康診断の内容によっても変わりますが、検査2時間前まではコップで1~2杯のお水の摂取が可能です。
その他、前述した飲酒・喫煙は控え、前日の食事にも気を付けましょう。
午後の場合
午後に健康診断を受ける場合、検査の8時間前から食事を控える必要があります。
8時間前であれば朝食を摂ることも可能です。
しかし、脂質の多い食べ物や、糖質の多い食べ物などは避けましょう。
消化の良い食べ物を少量摂る程度にしておくのが良いでしょう。
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健康診断の当日に気を付けること
健診はリラックスした状態で受ける
健康診断で緊張や、興奮してしまうと血圧が上昇する場合があります。自宅で血圧を測定しても異常はないのに、病院で血圧を測定すると高くなってしまうことがあります。
血圧測定時には、深呼吸などのリラックス方法を試し落ち着いて検査を行いましょう。
水やお茶が許可されていても飲みすぎない
糖分の含まない飲料を摂ることを許可されているがため、お水やお茶を大量に飲んでしまったという方がいらっしゃいます。
糖分を含む飲料に比べ、血液検査や尿検査の結果に直接的に影響を及ぼすわけではありませんが、体内の水分が少ない方がより正確な数値が出せるため喉が渇いたら、潤す程度に飲むようにしましょう。
健康診断の前日の悪あがきは意味ない?
健康診断の数日前に少しでも良い結果をと一切食事を摂らなかったり、禁煙や禁酒をしたりする方がいらっしゃいます。
しかし、数日で数値の改善は見られないため、無理な断食等は止めましょう。
また、激しい運動を行い、少しでも結果を良くしたいと考える方もいらっしゃいますが、前述した通り健康診断前日の激しい運動はNG行為です。
健康診断で良い結果を出したい!という場合は日々の生活習慣が大切です。
健康診断の前だけでなく、長い目で食生活の改善や、適切な運動を続けることが健康を維持するのには大切な鍵になります。
関連記事:生活習慣病の方は注意!動脈硬化が引き起こす命に関わるリスクについて
健康診断の前日に性行為を行うとどんな影響がある?
健康診断の前日に性行為を行うと、男性の場合、精漿(せいしょう|精液の精子以外の液体部分を示す)にタンパク質が含まれているため尿蛋白の結果に影響を及ぼす可能性があります。
女性はコンドームの使用で検査への影響を避けることが可能です。
しかし、基本的に健康診断前日には男性は性行為や自慰行為を、女性の場合は性行為を控えるのを推奨します。
健康診断なら西春内科・在宅クリニックへご相談を
西春内科・在宅クリニックでは、簡易検査・一般検診・人間ドックといった健康診断が可能です。
当院では、CTのご用意もあるため、胸部CTや腹部CTなどの検査も可能です。
健康診断では、一般の方はもちろん企業様の健康診断も行っておりますのでまずはお気軽にご相談ください。
当院の健康診断について詳しくはこちらから
https://nishiharu-clinic.com/medical_examination/
まとめ
今回は、健康診断の前日に気を付けるべきことについて詳しく解説しました。
健康診断は、病気の早期発見・治療が行える大切なものです。
何もなければ、健康な状態をつづけられるように定期的に検査を続ける。
病気が見つかった場合は早期に治療を開始することができる重要な鍵になります。
この記事を通して、健康診断が少しでも皆様の身近に感じられると幸いです。
参考文献
日本人間ドック健診協会|人間ドックQ&A
Growbase|健康診断前日の悪あがきに効果はある?NG行動と実施すべき行動などを解説
人間ドックのミカタ|知っておきたい健康診断前日の注意点まとめー食事、お酒、たばこの制限はいつから?