手足口病は大人にもうつる?症状や潜伏期間を徹底解説
子供の三大夏風邪の一角である「手足口病」の時期が間もなく訪れます。
お子様のいらっしゃるご家庭ではご存じの方も多いかと思います。
子供に多い感染症ですが、大人の方にも感染するので油断は大敵です。
そこで今回は手足口病について潜伏期間や大人の方が感染した際の症状などをご紹介いたします!
目次
手足口病とは?
手足口病は例年6月から8月の夏季に流行するウイルス性の感染症です。
手や足、口の中に水泡様の発疹が出現するのが特徴です。
発熱は無かったり、軽症になる場合が多いですが、39℃を超える高熱が出る場合もあります。
ですがそれ以外は風邪症状と遜色なく通常3日ほどで解熱し、発疹も3~7日で消えることが多いです。
患者の多くは5歳未満の小児が全体の80%を占め、まれに中学生や成人の方も感染します。
手足口病の原因
原因となるウイルスは「エンテロウイルス」ですが、その中でも複数の種類が存在しており、その年によってどのタイプのウイルスが流行するかは異なるため、何度もかかる可能性があります。
エンテロウイルスの中でも特に「コクサッキーウイルス」が原因となる事が多く、感染力の強いウイルスです。
感染経路は主に飛沫感染と接触感染によって感染します。
- 飛沫感染
感染者の咳やくしゃみなどで飛び散った飛沫などが口や粘膜に触れることで感染します。 - 接触感染
同じ食器を使っての食事や、まれに体を触ることで感染する接触感染もあります。
水疱の中にある水分にはウイルスが存在しているので、これに触れ体内に入ってしまうと感染する可能性があります。
また、感染者の排泄物に触れる事でも感染します。
例えば感染している子供のふん便などを処理しているときなどに感染してしまいます。
どちらもマスクをしたり、手洗いうがいを徹底することで感染予防が可能です。
手足口病のウイルスにアルコールは効果がほとんど無い為、手洗いうがいが重要になります。
手足口病の症状
”夏風邪”とあるように、基本的に重症化することは少なく数日で治ることがほとんどです。
主な症状として以下などがあげられます。
詳しくみていきましょう。
発熱
感染した方のおよそ3分の1は発熱の症状が現れ、1~3日程度で改善することが多いです。
高熱になる事はほとんどありませんが、稀に39℃まで上がることもあります。
咳
手足口病の咳症状は軽症の場合が多いですが、1~2週間程度咳が継続することがあります。
周囲への感染させる恐れがあるため、マスクをするなどの感染を防ぐ必要があります。
鼻水
咳と同様に重症化することは少ないですが、1~2週間程度症状が継続することがあります。
くしゃみなどで周囲へ感染を広げてしまう可能性があるので注意が必要です。
消化器症状
ウイルスが胃や腸に影響を与え、下痢や嘔吐などの症状が出ることもあります。
こちらは1歳~3歳にかけての幼児期は脱水や栄養が不足したりなど重症化するリスクがあるため注意が必要です。
手・足・口の発疹


上の画像は大人の手足口病の症例写真です。
主に発疹が出現する部位は以下の通りです。
- 手のひら
- 足の裏
- 足の甲
- 口の中
まず小さくて赤い発疹から始まり、次第に5~7mmの水疱に変化することがあります。
また、口の中に出来た水疱がつぶれ、口内炎となり、その痛みで食欲不振や水分摂取が出来ず栄養失調や脱水症状を起こすこともあります。
稀に以下の部位にも発疹が出ることがあります。
- ひじ
- ひざ
- おしり
関連記事:ヘルパンギーナの症状や溶連菌との見分け方・熱がない場合について
手足口病の潜伏期間
潜伏期間は3~7日間程度です。
潜伏期間もウイルスを排出しているため、感染を広げる可能性があります。
手足口病は大人にもうつる
感染すること自体は少ないですが、大人の方でも感染することもあります。
子供から大人へ感染する家庭内感染がほとんどです。
大人の方が感染した時の症状は子供よりも重症になる傾向があります。
特に発疹の痛みが強く、足の裏にできると痛みで歩けなくなるほどです。
発熱も40℃近く出る場合もあります。
その他の症状で倦怠感や関節痛、筋肉痛が出ます。
関連記事:【夏だけじゃない】プール熱の症状や流行時期、コロナとの違いについて
手足口病の感染力が強い時期とは?
手足口病は感染力が強い時期があり、感染してから1週間後が最も強い時期に該当します。
潜伏期間を経て症状がでる前後の数日~1週間程です。
また、症状が改善した後も咳や鼻水からは1~2週間、便からは2~4週間ウイルスが排出されます。
手足口病は受診が必要か?
多くは軽症で済み、重症化することはありません。
しかし、手足口病で発生する水疱は水疱瘡との見分けがつきにくい為、軽症であっても油断せず医療機関を受診するようにしましょう。
また、以下などの症状がみられる場合はすみやかに医療機関の受診が必要です。
- 高熱が続く
- ぐったりして水分が摂れない
- 呼吸が早くて苦しそう
上記の症状は、髄膜炎や急性脳炎などの合併症の危険性があるためです。
よく、いつから登園・登校して大丈夫なのかというご質問をいただくのですが、学校保健法で明確な基準が無い為、手足口病は登園・登校の出席停止の制限は特にありません。
通常の風邪と同じように発熱が無く、水疱や潰瘍が消失し、本人が元気であれば問題ありません。
西春内科・在宅クリニックでできる対応
手足口病の治療は、抗ウイルス薬が無い為、症状に合わせた薬を使って症状を抑えていく対症療法を行います。
西春内科・在宅クリニックでも、対症療法を行い治療していきます。
また、水疱瘡や水痘、麻疹などの鑑別も行うことが出来ますのでご不安な方はご受診ください。
手足口病のまとめ
いかがでしょうか?
意外にも発熱症状があるのが全体の3分の1と発熱しないことも多く、症状が発疹のみといった場合もあります。
なので感染していることに気付かなかったり、様子見にしてしまうこともあります。
しかし、感染力が強いので園や学校での集団感染の可能性があります。
さらに大人や生後3か月未満の赤ちゃんへの感染は重症化のリスクがあるので注意が必要です。
家庭内感染が感染経路になるので、お子様を看病する際は感染予防としてマスクをしたり、手洗いうがいを徹底して感染を防ぎましょう。
参考文献
手足口病が疑われる場合、受診の目安はありますか? |手足口病
ワクチンで子供を手足口病から守る
手足口病は子どもから大人にうつる?家庭内感染を防ぐためのポイントは? | キッズドクターマガジン
手足口病 Hand , Foot and Mouth Disease | 東京都感染症情報センター
手足口病の症状と対処、予防―手足や口に発疹が現れたら? | メディカルノート
手足口病 (てあしくちびょう)とは | 済生会
手足口病とは? | 知っておきたい!家庭の感染と予防 | サラヤ株式会社 家庭用製品情報
監修医師: 福井 康大
監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 島原 立樹
▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。
経歴
名古屋市立大学 医学部 医学科 卒業三重県立志摩病院
総合病院水戸協同病院 総合診療科
公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科






