咳止め市販薬おすすめランキング|選び方や服用の注意点などを解説
咳が続くと体力を消耗し、日常生活に支障をきたしてしまうことも…
そんな時、市販の咳止め薬は手軽に購入でき、早めに症状を緩和するのに役立ちます。
ここでは、特に人気のある咳止め薬をランキング形式でご紹介!
併せて副作用や注意点も解説しているのでぜひ参考にしてください。
目次
咳止め市販薬おすすめランキング
1位 アネトン 咳止め錠
アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン作用により、アレルギー性の咳や風邪による咳を効果的に和らげます。
錠剤タイプなので、外出先でも簡単に服用できるのも魅力です。
次のような方におすすめです。
- 乾いた咳が続く方
- アレルギーや風邪による咳に悩む方
- 手軽に服用できる錠剤を探している方
2位 パブロンS 咳止め
咳と喉の痛みを同時に和らげる総合的な咳止め薬です。
抗炎症成分が含まれているため、炎症が原因の咳や喉の違和感にも効果があります。
次のような方におすすめです。
- 咳と喉の痛みがある方
- 喉の炎症を抑えたい方
- パッケージがコンパクトな薬を探している方
3位 トニン 咳止めサット
トニンは漢方成分をベースにした咳止め薬で、自然由来の成分が優しく効きます。
喉や肺の通り道を広げて痰を出しやすくするため、痰の絡む咳に効果的です。
また、胃への負担が少ないのも特徴で、漢方薬を好む方にも適しています。
次のような方におすすめです。
- 痰が絡む咳が続く
- 漢方薬を好む方
- 胃に優しい咳止めを探している方
4位 クールワン 去痰ソフトカプセルRN
クールワンは、痰を出しやすくし、咳を緩和するソフトカプセル型の薬です。
風邪や気管支炎による痰が出るタイプの咳に効果的で、即効性があります。
飲みやすいソフトカプセルで、吸収が早いのも魅力です。
次のような方におすすめです。
- 痰が絡む咳でお悩みの方
- 飲みやすいカプセル型の薬をお探し方
- 早く効く咳止めが欲しい方
5位 新コンタック 咳止めW 持続性カプセル
新コンタックは、1回の服用で12時間効果が持続するため、夜中の咳や忙しい日中の咳にも適しています。
持続性カプセルなので、日中に何度も薬を飲む手間がかからないのもポイントです。
次のような方におすすめです。
- 長時間続く咳が気になる方
- 夜間の咳を抑えたい方
- 忙しくて薬をこまめに飲むのが難しい方
これらの市販薬はそれぞれ異なる特長があるため、自分の咳のタイプに合わせて選ぶことが大切です。
市販薬で止めないほうがいい咳と止めていい咳がある
止めないほうがいい湿性咳嗽
湿性咳嗽(しっせいがいそう)とは、痰を伴う湿った咳のことです。
痰や鼻水は、ウィルスや細菌などを体外に排出しようとする身体の反応です。
そのため、薬などで無理に止めてしまうと、症状が長引いたり悪化することがあります。
湿性咳嗽の場合は咳止めではなく去痰薬(痰を出しやすくする薬)を使用するようにしましょう。
止めてもいい乾性咳嗽
乾性咳嗽(かんせいがいそう)は、痰を伴わない乾いた咳です。
からからした咳で、むせるような感覚を伴うのが特徴的です。
以下のような原因で喉に炎症や刺激が起き、咳が出ます。
- 気道が過敏になっている(風邪の後など)
- ストレスや疲労
- アレルギー反応(花粉症など)
- 乾燥
- 寒冷による刺激
このような乾性の咳に対しては、咳を抑制する薬の使用が効果的です。
ただし、咳が2週間以上続く場合や、徐々に症状が悪化する場合は、重大な病気の可能性もあるため、必ず病院での検査を受けましょう。
市販の咳止め薬の選び方
咳のタイプで選ぶ
湿性咳嗽と乾性咳嗽の原因に合わせた治療成分を選ぶことが重要です。
湿性咳嗽は痰が原因なので、痰を出しやすくする薬を選びましょう。
- カルボシステイン(痰をサラサラにする)
- アンブロキソール(痰を出しやすくする)
- ブロムヘキシン(気道の粘液を薄める)
これらの成分は、痰を薄めたり、気道から排出しやすくしたりする働きがあります。
一方、乾性咳嗽の場合は、咳そのものを止める薬を選びましょう。
- デキストロメトルファン(咳を抑える)
- ジメモルファン(咳の発作を防ぐ)
- チペピジン(咳の刺激を和らげる)
これらの成分は、脳の咳中枢に働きかけて咳を抑制します。
喉に痛みがある場合は、鎮痛成分が含まれているものがおすすめです。
服用回数で選ぶ
服用回数は、薬の効果の持続時間と密接に関係しています。
また、ご自身の生活リズムに合った服用回数を選ぶことで、確実な服薬管理が可能です。
1日1回タイプ
朝一度の服用で24時間効果が持続するタイプです。
朝に服用するだけで良いため、日中の服用を忘れる心配がなく、仕事や学校で忙しい方に特に適しています。
ただし、症状の強さに応じた細かな調整が難しいという特徴があります。
1日2回タイプ
朝晩の服用で効果が持続します。
12時間程度の間隔を空けて服用することで、安定した効果を得ることが可能です。
規則正しい生活を送っている方や、1日を通して一定の効果を必要とする方に向いています。
1日3回タイプ
より細やかな症状コントロールが可能です。食後のタイミングで服用することで、記憶に定着しやすく、服用時間を忘れにくいというメリットがあります。
ただし、日中の活動の合間に服用する必要があるため、管理が難しい場合もあります。
副作用の出にくさで選ぶ
咳止め薬を選ぶ際、最も気をつけたい副作用は眠気です。
抗ヒスタミン成分を含む薬は、咳を抑える効果が高い反面、眠気を伴うことがあります。
そのため、日中と夜間で薬を使い分けることをお勧めします。
日中の仕事や運転をされる方は、エフェドリン類などの眠気の少ない成分を含む薬を選びましょう。
妊娠中・授乳中の薬の選び方
妊娠中や授乳中の薬選びは、慎重に行う必要があります。
妊娠初期の4週から3か月は、赤ちゃんの臓器や機能が形作られる極めて繊細な時期です。
この期間は薬の影響を受けやすいため、特に注意が必要です。
授乳中は、薬の成分が母乳を通じて赤ちゃんに伝わる可能性があります。
そのため、産婦人科医や薬剤師といった専門家に相談し、赤ちゃんへの影響を最小限に抑える最適な薬を選ぶことが大切です。
咳止め市販薬の注意点は?副作用はある?
成分を確認する
薬の成分を確認することで、アレルギー反応や副作用を未然に防ぐことができます。
以下の点を、成分表を見て必ず確認しましょう。
- アレルギー歴のある成分の確認
- 普段服用している薬との相互作用
- 同じ成分の重複を避ける
成分表を見てもわからない場合は、店頭の登録販売者か薬剤師に相談するのがおすすめです。
用法用量を守る
市販の咳止めに記載されている用法用量を超えての服用は危険です。
以下の点に注意して服用しましょう。
- 1回量と1日服用回数の厳守
- 効果を実感できなくても増量しない
- 小児は年齢・体重に合わせた用量を守る
小児に対する投与量に関して記載のない場合は、小児に服用はしないでください。
薬の過剰摂取は、依存症や臓器障害、薬の効果低下などの深刻なリスクを招きます。
コデイン系の薬は小児に服用させない
コデイン系の薬は以下の理由から、12歳未満の小児への使用は禁止されています。
- 重篤な呼吸抑制のリスクが高まる
- 代謝能力の個人差が大きい
- 海外では死亡例がある
2019年に厚生労働省が、コデイン系の薬を小児への服用を禁忌とすることを決定しました。
このため、12歳未満の小児へ投与してはいけません。
併用できない薬がある
咳止めの薬は以下の薬と併用できない場合があります。
- かぜ薬、アレルギー薬(同じ成分を含むことが多い)
- 他の咳止め薬や鎮咳成分入りの薬
- 睡眠薬やアルコール
これらの薬の中には咳止めと有効成分がの作用が重複する可能性が高いです。
そのため、併用すると有効成分の過剰摂取となり、副作用が強く出ることがあるので注意が必要です。
副作用
副作用として、以下のような症状が現れた場合は、すぐに薬を中止してください。
- 眠気
- 吐き気、嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 尿が出にくくなる
- 口が乾く
- 発疹や痒み
- 強いめまい
- 呼吸困難
そして発疹や痒み、強いめまい、呼吸困難といった症状が現れた場合は、すぐに病院へ受診しましょう。
特に以下の方は副作用が出やすいので、注意が必要です。
- アレルギーがある人
- 腎臓・肝臓などに疾患がある
- 小児やお年寄り
- 薬を分解、排泄する力の弱い
咳が長引く場合はどうする?病院受診のタイミング
まず、咳が2週間以上続く場合は病院へ受診しましょう。
咳喘息や肺炎など、重い病気が隠れている可能性が高いです。
市販の咳止めはあくまでも症状を抑えているに過ぎません。
根本的な原因を治療しなければいけないため、病院を受診しましょう。
西春内科・在宅クリニックでできること
西春内科・在宅クリニックでは、咳や呼吸器に関する症状に対応しており、必要に応じて検査や処方を提供します。
肺のレントゲンやインフルエンザ、新型コロナウイルスの検査も可能です。
また、当クリニックではオンライン診療も受け付けています。
ビデオ通話を通じて診察し、処方や紹介状を作成することも可能です。
緊急性の判断もできるので、お気軽のご相談ください。
まとめ
薬局でどの薬がいいのか迷ったら、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
症状や悩みを正直に伝え、適切な薬を一緒に選んでください。
もちろん当クリニックでも相談を受け付けています。
薬選びで注意すべきポイントはこちらです。
- 同一成分の薬の重複服用を避ける
- 正しい服用方法、効果持続時間を確認する
ただし薬は病気を根本から治すものではなく、症状を和らげるツールです。
長引く咳は大きな病気が隠れている可能性を心に留めて、病院受診も検討してください。
参考文献
市販の咳止め薬は使ってもいいの? 咳の種類によって使い分けたい医薬品|スマートドック | 健康コラム
【薬剤師が解説】咳が続く方に!気管支炎におすすめの市販薬6選 – EPARKくすりの窓口コラム
【医師監修】咳止めに効果のある市販薬の選び方! 服用方法・注意点なども併せて紹介|セイムスコラム
市販の咳止めでは治らない咳、 長引く咳は医療機関で受診を|ドクターズ・ファイル
監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 島原 立樹
▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。
経歴
名古屋市立大学 医学部 医学科 卒業三重県立志摩病院
総合病院水戸協同病院 総合診療科
公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科