休日や夜間に頭が痛くなってしまった場合の対処法と病院を受診するべき基準について

公開日:2025.9.16 更新日:2025.9.16

いきなりですが、休日や夜間に急な頭痛に悩まされることはありませんか?

休日診療、夜間診療に行くべきか迷われる方は多いと思います。

今回はそんな頭痛についてお話します。

頭痛とは

頭痛が起きると非常に辛いですよね。

「いつもの頭痛だから大丈夫だ」と簡単に判断されないほうが良いことがあります。

頭痛は、それを引き起こす原因となる疾患がない場合とある場合に分かれます。

原因のないものを一次性頭痛、あるものを二次性頭痛といいます。

一次性頭痛とは

一次性頭痛には、片頭痛(へんずつう)、群発頭痛(ぐんぱつずつう)、緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)が代表的です。

これらは二次性頭痛でないことを証明した上で、その特徴的な症状から診断されます。

またタイプによって治療方法が異なるため、専門の医師に詳しく診てもらった方がいいです。

片頭痛については以下の記事でも詳しくご説明しています。

関連記事:片頭痛(偏頭痛)持ちの人特徴や原因、症状の治し方や対処法をご紹介

二次性頭痛とは

一方、二次性頭痛は、何らかの原因が存在し起こる頭痛を指します。

代表的な原因として、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)、脳腫瘍(のうしゅよう)、脳出血、くも膜下出血、髄膜炎(ずいまくえん)、脳炎、目の病気である緑内障(りょくないしょう)などが挙がります。

このほかにも様々な疾患で頭痛が引き起こされることがあります。

頭痛発症時どのように対応すれば良い?

一次性頭痛であっても二次性頭痛であっても、症状の強弱はまちまちです。

特に一次性頭痛であっても強い症状である患者様が多い印象です。

よって頭痛の強弱だけでは判断できるものではなく、頭痛以外の症状の有無も含めて評価します。

すでに頭痛に関して専門医によって一次性頭痛と診断がなされており、いつもと同じ症状であれば、経過観察とします。

頭痛に加えて血圧、体温、意識、呼吸、麻痺などの異常を伴う場合、脳出血、くも膜下出血、髄膜炎、脳炎など速やかに治療を施さなければならない疾患が隠れていることがあります。

意外だと思いますが、目の病気である緑内障も発作が起きると頭痛として発症し、そのまま放っておくと失明する可能性のある怖い病気です。

おわりに

普段悩まされる頭痛の背景には何かしらの疾患が隠れていることがあります。

速やかに診察を受けたほうが良い頭痛もあるため、かかりつけ医、救急病院へご相談ください。

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この記事の監修医師

監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 島原 立樹


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経歴

名古屋市立大学 医学部 医学科 卒業
三重県立志摩病院
総合病院水戸協同病院 総合診療科
公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科

資格

日本専門医機構認定 内科専門医