STEP01
65歳以上の6人に1人
85歳以上の2人に1人
が認知症と言われています。
認知症かも?
年を取ると記憶力が低下し、物事を思い出せなくなってしまうのは避けられないものです。
その異変で「認知症かも?」「でもどこに行って検査してもらえばいいかわからない」と戶惑う高齢者の方やご家族は少なくありません。そんなときのために知っていただきたいのが「物忘れ外来」の存在です。
『最近、物忘れが酷くなってきた』
『家族が認知症かもしれない』
このようなお声があっても、迅速に対応できる医療機関は多くない実情があります。 認知症は少しでも早く診断・治療を行うことが重要です。中には実は認知症ではなく、治療を行えば症状が出現する前のように復帰される方もいらっしゃいます。
当院は患者様ならびにご家族様や地域住⺠の皆様からのご要望に応えるべく、 2022年6月1日より認知症外来・物忘れ外来を開始しました。
認知症に関するお悩みは
お気軽にご相談ください。
認知症とは?
認知症とは脳の病気や障害によって、記憶能力や判断力が低下し、日常生活全般に支障がでてくる状態のことです。
一般的にアルツハイマー型認知症・脳血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症の4つが認知症とされます。
認知症はいつ誰がなってもおかしくない病気です。65歳以上の6人に1人が認知症です。さらに、85歳以上の2人に1人が認知症なのです。
緩徐に進行する認知症もあり、早期発見・早期治療を行うことが認知症の進行を食い止めるうえで非常に大切であると当院では考えております。
いつでも当院へご相談ください。
認知症の症状
以下に当てはまる場合は、
認知症の可能性があります
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物忘れ
少し前の出来事をすぐ忘れる
同じことをなんども繰り返し言う
昔から知っている人やモノの 名前が出てこない
同じものを何個も買ってくる
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仕事や家事・趣味、身の回りのことができなくなる
仕事や家事・趣味の段取りが悪くなる
時間がかかるようになる
掃除や洗濯ができなくなる
洗面や入浴の仕方がわからなくなる
失禁が増える
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時間・場所がわからなくなる
日付や曜日がわからなくなる
慣れた道で迷うことがある
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理解力・判断力が低下する
状況や説明が理解できなくなる。
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行動・心理症状
怒りっぽくなる・イライラする
誰もいないのに、誰かがいると主張する
自分のものを誰かに盗まれたと疑う
上記の症状が複数当てはまる方は認知症の可能性が高いです。
早期加療にて認知症の進行を防ぐことができますので、当院へ受診をお待ちしております。
加齢によるもの忘れと認知症によるもの忘れの違い
もの忘れには、正常なものと認知症が疑われるものがあります。
加齢による もの忘れ |
認知症による もの忘れ |
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原因 | 脳の生理的な老化 | 脳の神経細胞の変性や脱落 |
体験 | 一部を忘れる | 全部を 忘れている |
学習能力 | 維持 されている |
新しいことを覚えられない |
もの忘れの自覚 | ある | ない |
探し物に対して | 自分で努力して見つけることができる | いつも探し物をしている 他人のせいにする |
日常生活への支障 | ない | ある |
症状の進行 | 極めて ゆっくり |
速い |
加齢によるもの忘れと認知症によるもの忘れの違い
気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。
アルツハイマー型認知症
脳の中に異常なたんぱく質(βアミロイド)が蓄積することにより健康な神経細胞が破壊され、脳が次第に萎縮する病気です。 まず、短期記憶をつかさどる側頭葉の海馬の脳神経細胞が減少することから始まるといわれています。 初期段階では短期記憶の障害が見られます。
レビー小体型認知症
記憶障害以外に、幻視、パーキンソン症状(体がこわばり動作が遅くなる) が現われやすく、日によって頭がぼーっとしていたりはっきりしていたりと、症状の変動が大きいのが特徴です。初期段階では認知機能低下が目立たず、幻覚や妄想、抑うつといった精神症状が前面に出てくることもあります。パーキンソン症状が初発症状のこと もあります。
前頭側頭葉変性症(ピック病)
盗癖や無銭飲食など反社会的な行動を特徴とする認知症です。記憶は保たれるため認知症と診断されていない場合が多く精神病と誤診されている場合もあります。 また、過食や性的逸脱、尿・便失禁、放尿などの症状もみられます。
脳血管性認知症
動脈硬化が原因で脳梗塞などにより引き起こされる認知症です。脳の病変の場所により手足の麻痺、ろれつが回らないなど、さまざまな身体症状が起こります。
その他
慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、脳腫瘍、脳炎なども認知症の原因となります。この中には手術や治療で治癒が望めるものも多いため早期発見・早期治療が重要なカギとなります。
認知症に関するお悩みは
お気軽にご相談ください。
当院の物忘れ外来での検査診断の流れ
認知症を診断するには医師による問診(改訂⻑谷川式簡易知能評価スケール HDS-R、mini mental state examination MMSE)、 診察、各種検査、頭部CT検査を行います。
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STEP02
初回診察
どのような症状でお困りなのか?どのようなもの忘れ症状があるのか?を問診でお伺いし、現状の問題点を把握します。
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STEP03
各種検査
認知症に似た症状を呈する「認知症でない病気」を、採血検査・心電図検査・胸部レントゲン検査などを行い、除外します。
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STEP04
CT検査
脳の状態を確認するために頭部CT検査を行います。 放射線読影医によるCT画像のダブルチェックも行います。 詳しくは「当院のCT検査について」をご確認ください。
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STEP05
結果説明
問診・各種検査・CT検査の結果を踏まえて、診断を行います。約1週間後にご来院頂き、診断と治療をお伝えします。
認知症外来・物忘れ外来の受診を検討されている方へ
患者様ご家族様へ
認知症はご本人ではなかなか自覚出来ません。 身近にいるご家族と一緒に受診されることで診断されることが多い病気になります。 認知症と診断されることで、介護保険で受けられるようになるサービスがたくさん存在します。
ご家族の協力なしでは早期発見・早期治療は難しく、思い当たることがあれば当院へいつでもご相談くださいね。
当院では他院通院中の方でも問題なく診察させていただきます。
地域包括支援センター様
ケアマネージャー様
メディカルソーシャルワーカー様へ
当院は当院かかりつけではない患者様も誠心誠意対応させて頂きます。
例えば、
・医療機関に受診されたことがない患者様
・認知症を早急に診断したい患者様・介護保険認定を受けたい患者様
上記の方も可能な限り迅速に主治医意見書を記載させて頂きます。
いつでもお気軽に当院へご相談ください。
認知症外来・物忘れ外来診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
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9:00-11:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | / |
15:00-18:00 | ● | ● | / | ● | ● | / | / |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
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9:00-12:00 | ● | / | ● | ● | ● | ● | / |
15:00-18:30 | ● | ● | / | ● | ● | / | / |