新型コロナウイルス後遺症外来のご案内
2022.10.06
新型コロナウイルス後遺症外来
新型コロナウイルス感染症と診断されてから、1〜2か月以上経過しても何らかの症状でお悩みの方に、当院では新型コロナウイルス後遺症外来を行っております。
漢方薬など対症療法が中心になります。
受診ご希望の方はなるべく事前に問い合わせの上、来院されるようお願いします。
※新型コロナウイルス感染症の治療中および療養期間中の方は、後遺症外来の対象外ですのでご了承下さい。
新型コロナウイルス後遺症(ロングコビッド)とは
新型コロナ後遺症は,全身倦怠感、呼吸困難感、気分の落ち込み、思考力や集中力の低下、下痢、記憶障害、睡眠障害、のどの痛み、咳や痰、味覚・嗅覚障害、脱毛、関節痛、胸痛、筋肉痛,目や口の乾燥、めまい,結膜充血、頭痛、食欲不振など極めて多岐にわたる症状が、発症から4週間以上経過しても続くことをいいます。
新型コロナ後遺症は、時間の経過とともに徐々に改善することが多いとされていますが、半年以上続く患者さんもいます。
また、コロナ感染時の重症度が軽症でも後遺症に悩む患者さんがいることが明らかになっています。
新型コロナ後遺症は,現在のところ,以下が絡んで起こると考えられています。
- 新型コロナウイルスに感染していた時の症状が続いている
- 感染が原因で肺や心臓が障害される(特にコロナ感染症が重症だった場合)
- 新型コロナウイルス感染後の疲労症候群(これは,自律神経障害などを特徴とする筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群に似た症状といわれています。睡眠障害や,認知症様症状,判断力・思考力の低下もその中に入ります。)
- 集中治療後症候群(重症の場合にICUなどの集中治療からの回復後におこる,身体障害・認知機能障害・精神障害などの症状。)
新型コロナ後遺症の病態についても分からない事が多く、確実な治療法もいまだに確立されていません。
当院では、新型コロナ後遺症に悩む患者さんと共に考え、それぞれの患者さんに最も適したケアを目指していくことで、少しでも安心して日常生活を送ることができるよう努力したいと考えています。
新型コロナ後遺症外来の対象者
新型コロナウイルス感染症発症後、何かしらの症状がありお困りの方
新型コロナ後遺症外来の診療対象
新型コロナ後遺症は、罹患時から持続する症状と、回復した後に新たに出現する症状があります。
症状の”程度”はさまざまで、変動します。
- 嗅覚障害
- 味覚障害
- 咳
- 微熱
- だるさ
- 倦怠感
- めまい
- 不眠
- 爪の変形
- 脱毛
罹患後症状に対しては、体の症状のみならず、精神面や社会面へのアプローチが必要なこともあり、社会全体でサポートしていくことが大切です。
適切に対応することで、多くの場合、症状は改善していきます。
新型コロナ後遺症の治療方法
新型コロナウイルス後遺症は、原因が明確でないことから、対症療法が中心です。
患者さんの各症状に応じて必要な検査を行います。鼻やのどを直接確認したり、CT検査、血液検査を用いて、状態、症状を診断します。
めまい症状がある場合は必要に応じて聴力検査で耳の状態を確認し、目の動きを確認する検査も行います。
診断に合わせて漢方薬やお薬やビタミン剤、亜鉛などを処方し、後遺症の症状を和らげることを目指します。
また、お薬の処方の他に、1人1人の症状に合わせて生活習慣改善のアドバイス等も必要に応じて実施させていただきます。
新型コロナ後遺症外来の費用
3割負担の場合 | 1割負担の場合 |
1,000円~ | 330円~ |
※検査や処方内容によって、費用は変動しますのでご注意ください。
原則、健康保険適応の治療を行います。
※症状によっては院内トリアージ実施料を加算させていただく場合もございます。
新型コロナ後遺症外来の受診方法
診察曜日 | (月)~(土)の診療時間内 |
---|---|
担当医師 | 福井・辺土名 |
対象患者 | 新型コロナウイルス感染症発症から何かしらの症状がありお困りの方 |
受診方法 | 直接受診または電話予約 |