帯状疱疹後神経痛は何科に行く?症状や原因を解説
公開日:2024.1.29 更新日:2024.10.04
疲労や、加齢、ストレスなどから免疫力が低下し、神経に潜んでいたウイルスが活性化し発症する帯状疱疹。
帯状疱疹の症状としてピリピリとした痛みや赤い斑点を初期症状として赤い斑点内に水ぶくれができる疾患です。
この水ぶくれが破れ、ただれた状態からかさぶたになって症状が収まっていきますが、皮膚症状が落ち着いた後に神経痛が出ることがあります。
これを帯状疱疹後神経痛と言います。
今回は、この帯状疱疹後神経痛について症状や、受診すべき診療科などについて詳しく解説していきます。
目次
帯状疱疹後神経痛はどんな病気?
帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹のなかで最も頻度が高い合併症です。
痛みの症状は様々で
- 焼けるような痛み
- 締め付けるような痛み
- ズキンズキンとした疼くような痛み
- 軽く触れただけで痛む痛み(アロディニア)
などが混在しています。
中には日常生活に支障をきたす痛みが起こることもあります。
ではなぜ、上記のような痛みがでるのかを解説していきます。
帯状疱疹の原因のウイルスは通常、神経に潜んでおり、免疫機能の低下で潜んでいたウイルスが活性化。
ウイルスは、神経を伝って皮膚へ移動し炎症を起こします。
帯状疱疹の痛みや皮疹の症状が落ち着いたあとも、ウイルスが通ってきた神経は傷ついている状態なので痛みが続きます。
これが帯状疱疹後神経痛です。
帯状疱疹後神経痛の症状は?
先述しましたが、帯状疱疹後神経痛の症状は人によって様々です。
焼けるような痛み、ズキンズキンとする痛み、電気が走るような痛み、刺すような痛みなどが多いとされています。
また、患部に軽く触れるだけで痛みがでる(アロディニア)こともあります。
日常生活に影響することもあり、痛みから仕事に集中できない、食事するのも辛い、寝られないこともあるため、帯状疱疹が出ている場合は医療機関の受診がおススメです。
また帯状疱疹後神経痛の痛みは、治療に2~3年程度かかることもあります。
帯状疱疹後神経痛は何科で診てもらう?
帯状疱疹後神経痛は内科やペインクリニックでの神経痛に効果のある鎮痛時による治療がおススメです。
- 薬物療法
- 神経ブロック注射
- レーザー治療
帯状疱疹後神経痛は、神経が傷ついたために起こる神経障害疼痛という痛みのため、治療が難しいことが多くあります。
薬物療法や、神経ブロック注射などで充分な効果が得られない場合、脊髄に微小な電気刺激を与える【脊髄刺激療法】があります。
帯状疱疹はできるだけ早い診断が必要!
帯状疱疹は、初期症状から痛みの症状が出てしまうことが多い病気です。
また、帯状疱疹後神経痛を引き起こしてしまうと、個人差はありますが治療に数か月から数年かかることがあります。
帯状疱疹後神経痛を予防するには、帯状疱疹にできるだけ早く気づき、治療を開始することが重要です。
実際に、帯状疱疹が出ているのは分かっていたが、忙しくて病院へ行けず治療もできず痛みで日常生活に支障を来すほどの帯状疱疹後神経痛に悩まされているという方もいらっしゃいました。
帯状疱疹は適切に治療を行うことで帯状疱疹後神経痛の出現を予防することが出来ます。
また、帯状疱疹を発症しないことも大切になります。
帯状疱疹のワクチンを接種することや、疲労やストレスの管理を行って帯状疱疹の予防をしましょう。
帯状疱疹ワクチンについて詳しくはコチラ
帯状疱疹の初期症状について詳しくはコチラ
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まとめ
今回は、帯状疱疹後神経痛の症状や、受診すべき診療科などについて解説しました。
いかがでしたでしょうか?
帯状疱疹になったことのある多くの方は、この帯状疱疹後神経痛に悩まされたことがある方が多いのではないでしょうか?
帯状疱疹後神経痛は、治療に長い時間がかかることもあるので、帯状疱疹の初期症状を見逃さずに、早期治療を行っていくことが重要です。
また、帯状疱疹の予防もとても大切になります。
帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。
参考文献
帯状疱疹.jp|帯状疱疹の合併症
武田薬品工業株式会社|50歳から気をつけたい帯状疱疹
社会福祉法人 恩賜財団 済生会|帯状疱疹後神経痛
この記事の監修医師