救急外来や救急車を呼ぶ基準や命に関わる危険な症状について解説
救急外来とは、通常はクリニックや病院の外来がしまっている夜間などに突然起こった緊急度の高い病気に対して治療を行うところです。
救急外来にかかる際に自力で動けない場合や緊急性の高い病気が想定される時には救急車を呼ぶ必要があります。
今回は救急外来や救急車を呼ぶべき基準、断られるケースや可能性はあるのかについて詳しく解説していきましょう。
目次
救急外来や救急車を呼ぶ基準
救急外来は主に夜間、日中ではクリニックや外来で対応できない緊急度の高い状態の患者さんを受け入れ、すぐに処置をするための病院の部門です。
救急外来専門の医師と看護師などが常駐しており、救急外来にくる患者さんの治療を行っています。
緊急度の高さは、以下などのバイタルサインを元に緊急で処置が必要か、少し時間をかけて診察や検査をできるかどうかを判断しています。
- 意識の状態
- 血圧
- 脈拍数
- 呼吸数
- 指につけて測定する酸素飽和度SpO2
- 体温
救急外来が混んで多くの患者さんで溢れている時などには、患者さんが来た順番ではなく、この緊急度の高さ(トリアージ)で順に診察を行います。
救急外来にくる患者さんの多くは救急車で来院します。
もちろん、指を切ったとか鼻血が止まらないなどで歩行が可能な患者さんは家族に付き添われて来院することもあります。
救急車を呼ぶ基準としては、以下を参考にしましょう。
- 息をしていない
- 脈がない、心臓が止まっている
- 風呂などで沈んでいる
- 冷たくなっている
- 普段通り話ができない、反応が悪い
- 顔や手足の麻痺がある
- 息苦しそうにしている、ゼイゼイしている
- 顔色が悪い
- 強い症状がある(頭痛、腹痛、背中の痛み)
- ぶつけた、事故にあった
- 大量の飲酒、薬を飲んだ
ポイントとしては、「急に出てきた」「今までで一番強い」「感じたことのない強い症状」かどうかです。
当てはまるものがあれば、すぐに救急車を呼び、救急外来を受診しましょう。
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救急車をすぐに呼ぶべき命にかかわるかもしれない危険な症状について
高齢者や大人で以下のような症状がある場合には緊急性が高い危険な場合が考えられます。
意識がない、けいれんしている、怪我ややけど、事故の後などは救急車を呼びましょう。
また、以下に該当する場合、すぐに救急車を呼ぶべき目安となります。
顔
- 顔半分が動かしにくい、しびれる
- 笑うと口や顔の片方が歪む
- ろれつが回らない
- 見える範囲が狭くなった
- ものが二重に見える
- 顔色が悪い
頭
- 突然の激しい頭痛
- 突然の高熱
- 急にふらついて立っていられない、歩けない
胸や背中
- 突然の激痛
- 締め付けられるような痛み
- 急な息切れ、呼吸が苦しい
- 旅行などの後から痛み出した
- 痛みの場所が移動する
おなか
- 突然の激しい痛み
- 血を吐く
- 便に血が混じる
手足
- 突然のしびれ
- 片方の腕や足に力が入らない
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救急車を呼ぶべきこどもの症状とは
こどもは自分で訴えることができないため、特別に注意が必要です。
特に小さなお子様の場合は小さいものやタバコ、家族の薬などの誤飲のリスクもあります。
誤飲を疑ったらすぐに救急外来を受診しましょう。
赤ちゃんの場合には、症状を訴えることが難しいため、お母さんやご家族が「普段と違う」と思ったら、すぐに病院に相談してください。
大人がよく観察し、以下のような症状があった場合には救急車を呼びましょう。
顔
- 顔色が悪い
- 唇の色が紫になっている(チアノーゼ)
頭
- 頭を痛がる素振りがある
- けいれんがある
- 頭をぶつけて出血が止まらない
- 頭をぶつけた後から意識がない、けいれんがある
胸
- 苦しそうにゼイゼイしている、激しい咳が出る
- 呼吸が弱い
おなか
- 下痢や嘔吐で水分があまり取れてない
- お腹を痛がる
- ずっと吐いている
- 便に血が混ざる
手足
- 手足が硬直して硬い、動かない
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救急外来・救急車にかかる料金や費用
救急車の利用は費用はかかりません。
ただし、救急車に乗れる家族の人数には限りがあるため基本的には付き添いはお一人のみです。
他の付き添い希望の方は自家用車かタクシーなどで搬送先の病院に向かっていただく必要があります。
また搬送先の病院から治療を終えて帰る時には、自前で手配いただく必要があります。
救急外来での費用は、以下の通りで状況によって大きく費用が変わります。
- 時間外か休日か
- 救急医療管理加算のある病院かどうか
- 救急外来での処置・治療内容
- 処方の有無
- 入院するか帰宅するか
救急車を断られるケースや可能性はあるのか
119番通報で救急車が出動した場合、基本的には救急隊の方から搬送を断ることはできません。
救急隊の判断で搬送するためには基準があり、「明らかに死亡している場合」か「特定の登録指示医師の助言で不搬送とする場合」となります。
登録指示医師の助言というのは、例えば救急車はきたが、症状が治って患者さんや家族が救急車に乗ることを強く拒否している場合などがあります。
その場合には、救急隊が血圧などのバイタルサインを測定し異常がないこと、救急車ではなく自家用車などで病院に受診をいただくようにお話し、特例として不搬送となるケースはあります。
救急外来の場合には、断られる可能性はあります。
前述した通り、救急外来は緊急性や重症度の高い病気に対して治療を行います。
逆に緊急性がなく、夜間の場合は翌日まで待てる状態であれば受診をお断りし、かかりつけ医へ受診をおすすめすることもあります。
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救急外来や救急車を呼ぶ前に準備しておくこと
救急車を呼んで待っている間に以下のものは準備しておきましょう。
- 保険証や診察券
- 普段飲んでいる薬(おくすり手帳)
- 病院受診で支払うお金
- 帰宅時に使う靴や上着など
- 母子健康手帳
- おむつや哺乳瓶
- タオルなど
西春内科・在宅クリニックでの対応
当院では、夜間や休日の外来診療は行っておりません。
しかし、キッズドクターと連携してオンライン診療を行っております。
無料アプリをダウンロードいただくことで簡単にオンライン診療を受診ただくことができます。
夜間休日の症状でお困りの際はぜひご活用ください。
まとめ
今回は救急外来や救急車を呼ぶべき基準、断られるケースや可能性はあるのかについて解説しました。
急病はいつ起こるか予測ができず、不安に思う方も多いです。
この記事を読んで救急外来、救急車のことを知っていただけたかと思います。
いざという時にはご利用いただければと思います。
参考文献
・政府広報オンライン「もしものときの救急車の利用法どんな場合に、どう呼べばいいの?」
監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 島原 立樹
▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。
経歴
名古屋市立大学 医学部 医学科 卒業三重県立志摩病院
総合病院水戸協同病院 総合診療科
公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科






