知らないと危ない糖尿病の症状と合併症について

公開日:2022.4.27 更新日:2023.12.25

糖尿病

厚生労働省の平成28年(2016)「国民健康・栄養調査」
によると、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病患者)が約1000万人、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病の予備群)まで含めると、推計で2000万人いると推計されており、日本人にとってたいへん身近な病気と言えます。

糖尿病では、喉が渇く、疲れやすい、頻繁にトイレに行くようになった、肥満だったのに急にやせた、などの症状がみられますが、初期の段階では症状に乏しく、健康診断や、ほかの病気の検査をしている時に偶然見つかるということもしばしばです。また糖尿病予備軍であっても、心筋梗塞や脳梗塞のリスクになるとも言われているので、なるべく早く治療を開始することが大切です。


 

糖尿病とは


糖分(正確にはブドウ糖)は、生きていくのに大切なエネルギーになるので、通常であれば尿から捨てられることはありません。糖尿病は、文字通り、大事なブドウ糖が尿から出てしまう病気です。
そのメカニズムを簡単にまとめてみます。

みなさんが摂取したお米やパンなどの炭水化物や砂糖は、ブドウ糖に分解され、血液の中へ吸収されます。血液に溶けているブドウ糖の量を測定したものが血糖値です。


私たちの細胞の一つ一つ、みな血液に流れるブドウを取り込むことでエネルギーを作り出し生きています。血糖値が著しく低くなれば、細胞が生きていけない、つまり人間は死んでしまいます。また血糖値が高すぎる状態が続くと、神経や血管を傷つけてしまうことが分かっています。そのため、血糖値は、高過ぎず、低すぎず、一定の範囲におさまるような仕組みが体にはあります。


尚、血液からブドウ糖を細胞に取り込むときに必要なのが、すい臓で作られるインスリンというホルモンです。食事によって血糖値が上がると、インスリンが分泌され、ブドウ糖が細胞内に取り込こまれエネルギーに変わり、余ったものは肝臓や筋肉、脂肪組織などの細胞に取り込まれ貯蔵されます。インスリンによって血糖値は下がり、また一定の範囲内におさまります。


炭水化物や砂糖を多く摂取すれば、その分インスリンもたくさん出さなければなりません。その状態が長く続けば、すい臓は疲弊し、インスリンを出す力が弱まってしまいます。また、肝臓や筋肉、脂肪といった貯蔵庫もいっぱいとなり、ブドウ糖を貯めておく本来の役割を果たせなくなります。

インスリンが出ない、貯蔵庫に貯められないという結果、血液の中は行き場を失ったブドウ糖で溢れかえり、最終的には尿からも捨てられることになるのです。これが糖尿病(正確には2型糖尿病)のメカニズムです。

 

糖尿病の考えられる原因


糖尿病の原因は、すい臓が疲れてしまって、インスリンを十分に出すことができなくなることにあります。
また、繰り返し大量のインスリンが出ることで、肝臓や筋肉、脂肪組織といった貯蔵庫に蓄えられなくなってしまうことも重要な原因です。

加齢や偏った食事、運動不足、肥満、遺伝が関係する
当然炭水化物や砂糖のようなものばかり食べていると、インスリンの出動機会が増えてしまいます。
また、当然人間は加齢より臓器の力は衰えていくので、若いころと同じような食生活では、すい臓はついてこれなくなります。また、筋肉は重要なブドウ糖の貯蔵庫であり、適度な運動によって筋肉を維持しなければなりません。狭い貯蔵庫だとすぐにいっぱいとなり、余ったブドウ糖が血液の中に残り血糖値は上昇してしまいます。さらに、内臓脂肪が過剰に蓄積すると、インスリンの働きを邪魔することがわかっています。


遺伝には先天的、後天的と2つの側面があります。

すい臓の働きが弱い家系に生まれた人は、少しすい臓に負担がかかった場合であっても、すい臓が疲弊してしまいます(先天的)。

すい臓が丈夫な家系に生まれた人でも、食生活は家族で共有されていることも多く、親子で似た体形の家庭も多いのではないでしょうか。
その場合、糖尿病が子供へ引き継がれていくケースがみられます(後天的)。

1型と2型にわかれる 


糖尿病は1型と2型の2種類に分けられます。

1型糖尿病は、外敵から身を守るはずの免疫システムが、誤って自分自身を攻撃してしまい、その際にすい臓が破壊されてインスリンがでなくなってしまったために、細胞にブドウ糖を取り込むことができなくなったという糖尿病です。

生活習慣病と言われ、一般的に身近なのが2型糖尿病です。

1型糖尿病


1型糖尿病の90%が、前述したように、免疫システムの誤作動(自己免疫性)ですが、10%は原因不明(特発性)です。甲状腺の病気を併発することもあります。

また、1型糖尿病の発症に、ムンプスウイルス(おたふくかぜ)や麻疹ウイルス(はしか)などの感染が関係しているのでは、という報告もあります。

1型糖尿病の多くは小児期から思春期にかけて発症することが多いですが、成人でも発症することはあります。2型糖尿病とは異なり、生活習慣とは無関係であり、通常遺伝することはありません。

2型糖尿病


2型糖尿病は前述のように、すい臓の疲弊によるインスリン分泌の低下が原因です。

一般的に40歳以上から増加傾向にはありますが、近年は若年化も進んでいます。パンやおにぎり、カップラーメンなど、炭水化物は安価で入手できることもあって、貧困が2型糖尿病を助長していると指摘する人もいます。

一般的な糖尿病は2型を指す


糖尿病の90から95%が2型になり、一般的に糖尿病というと2型を指すことが多いです。

男性の割合が高い

2型糖尿病は女性よりも男性の割合が高いことが知られています。内臓脂肪が過剰に蓄積すると、インスリンの働きの邪魔をすることがわかっていますが、閉経前の女性は、女性ホルモンの働きによって内臓脂肪が蓄積しにくくなっているためです。
(内臓脂肪と皮下脂肪は異なり、女性は皮下脂肪がつきやすい特徴があります。)

 

糖尿病はどんな症状があるか


糖尿病は、血液中にブドウ糖が溢れかえり、血がドロドロになることによって、様々な症状を引き起こします。血液は全身に流れているため、身体のいたるところで病気の影響が出ます。ブドウ糖で血液がドロドロにならない様に、すい臓はインスリンを出して、限界まで頑張りますが、徐々に無理が効かなくなってきた頃から少しずつ症状がで始めるため、初期の症状には気づきにくいことも多いです。

喉が乾く


細胞達にとってブドウ糖は、大切なエネルギーとなる物質なので、本来は体の外に捨てることはありません。しかし、糖尿病になると、インスリンの欠乏によって、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込むことができなくなります。血糖値が高すぎても低すぎても体に毒になります。

そのため、ブドウ糖を尿として体の外に排出することになるのですが、当然ながら尿を作るには水分が必要です。小学生の頃の理科の実験を覚えていますでしょうか。水に角砂糖を溶かす際に、砂糖の量が増えれば増えるほど、溶かすのに必要な水の量も増えます。

同様に、血液中に溢れかえったブドウ糖を尿に溶かして体外へ捨てるために、水分を大量に利用してしまいます。結果として体は脱水状態となり、喉が渇きます。

頻尿


続きになります。糖尿病の主症状として喉が渇く理由について解説しました。のどが渇けば、当然水分をたくさん取るようになります。結果としておしっこに行く回数が増えることになります。

糖尿病では「口喝」「多飲」「多尿」が3つで1セットであると、私が学生時代には習ったものです。


ここで気を付けて頂きたいのは、そもそもブドウ糖を尿として捨てるために、ブドウ糖を溶かす水分が必要となり、喉が渇くというメカニズムでした。もし糖尿病の患者さんが、喉が渇いた時に甘いジュースを飲んでしまったらどうなるでしょう。体の中のブドウ糖はますます増えて、増えたブドウ糖を捨てるための水分はさらに必要となり、悪循環に陥ります。

体重減少


糖尿病の患者さんのイメージと言えば、太っているイメージをお持ちの方は多いと思います。炭水化物や砂糖の過剰摂取により、血糖値が高い状態が続くと、インスリンの分泌量が増え、一生懸命体内に取り込み、余ったものは脂肪組織などにため込むため、肥満となります。

しかし、病状が進行し、すい臓が疲弊してしまうと、インスリンを出すことができなくなり、人間は血液中のブドウ糖を体内に取り込む術(すべ)を失います。細胞達は、ブドウ糖を取り込むことで、エネルギーを作って体を動かしたり、細胞を修復したり、作ったりなどしています。もし取り込むことができなくなったら、どこからかブドウ糖に変わるエネルギーを調達してこなくてはなりません。その時は、自らの筋肉や脂肪を分解して補います。

結果としてどんどん体重は落ちていくことになります。痩せてきたと言って焦って食べたとしても、食物中にある糖分(ブドウ糖)を細胞の中に取り込むために必要なインスリンが無ければ、もはや栄養に変わることはありません。

手足の麻痺や鈍化


高血糖状態が続くと、血管や神経を傷つけてしまうことが分かっています。

糖尿病では特に、「靴下手袋型」と呼ばれ、左右両方の手先足先の神経のしびれや、感覚麻痺などの症状がみられます。

眼がかすむ


人は物を見る際に、網膜という目の奥の組織に映し出し、視神経を通して脳で読み取るという作業をしています。

この網膜という組織で、溢れかえったブドウ糖によって血流が阻害されると、栄養や酸素が網膜の細胞内に十分に行きわたらずに、目がかすむようになります。

ED


EDの原因にはさまざまありますが、糖尿病も代表的な原因の一つです。
血糖値が高い状態が続くと、神経や血管を傷つけてしまうことが分かっています。

糖尿病では、陰茎にある血管が傷つき、血流が悪くなります。さらに、陰茎に張り巡らされている神経にも障害が起き、脳へ刺激の伝達が悪くなり、勃起が困難となります。


米国国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の調査によると、糖尿病のある男性は、糖尿病のない男性に比べ、EDを発症する割合が2〜3倍高いことが報告されています。とくに45歳以下の男性については、EDが糖尿病を早期発見するための指標になる可能性があるのではと指摘されています。

 

悪化すれば嘔吐や全身倦怠感も


糖尿病は細胞達のエネルギーとなるブドウ糖を体内に取り込めず、血液中に溢れかえったブドウ糖を尿から捨ててしまう病気です。言い換えると、常にエネルギー不足に陥った状態で、すぐに疲れを感じるようになります。

糖尿病のその他の合併症として、胃の運動障害、胃酸の分泌障害があります。そのため、吐き気や嘔吐がみられることがあります。

危険な合併症を引き起こすことも


糖尿病は、溢れかえったブドウ糖によって、血管や神経を傷つけてしまう病気です。血管や神経は全身に張り巡らされているので、体のいたるところで糖尿病の影響が出ることになります。

大量のブドウとで血液がドロドロしていると、特に細い血管では、簡単に詰まる、破れるなどして、傷ついてしまいます。また、神経では、体の末端部で障害を受けやすい特徴があります。

糖尿病網膜症


人は物を見る際に、網膜という目の奥の組織に映し出し、視神経を通して脳で読み取るという作業をしています。網膜では、詳細な映像を映し出すために、細胞が密集しているため、それに伴い血管も豊富です。

糖尿病で溢れかえったブドウ糖により、血液の流れが邪魔されると、網膜の細胞に栄養や酸素が十分に届かず、細胞が本来の仕事ができず、目がかすむなどの症状が出ます。

さらに、網膜を栄養している血管が傷つき、破れてしまうと、網膜出血を起こすなどし、重症化すると失明する可能性があります。

糖尿病神経障害


糖尿病によっておこる神経障害では、「靴下手袋型」と呼ばれ、左右両方の手先足先の神経のしびれや、感覚麻痺などの症状がみられるという特徴があります。また、足が良くつるようになったというのも、糖尿病の症状であることがあります。

糖尿病性腎症


あまりなじみが無いかもしれませんが、腎臓内には、「糸球体」と呼ばれる毛細血管(とても細い血管)の塊があります。細い血管というのは、血液中に溢れかえったブドウ糖によって、破れたり、詰まったりしやすいので、どうしても障害を受けやすくなります。障害を受けた閣下、腎臓の機能が低下した病気を糖尿病性腎症と呼びます。

全身の細胞一つ一つ、みな生きているので、当然老廃物が出ます。老廃物は血液中に流され、腎臓によって処理され、尿として体の外に排泄されます。腎臓が機能しないと、私たちのからだは、ゴミを捨てられないゴミ屋敷状態となり、放置すれば死に至ります。

そのため、糖尿病によって腎臓が使えなくなってしまった方は、血液透析と言って、腎臓の代わりになる機械で、血液をきれいにしてもらう必要が出てきます。

関連記事:気づきにくい高血圧と脂質異常症は定期的な健診が大切です


心筋梗塞


糖尿病によって、網膜や腎臓といった細い血管がある臓器が傷つきやすいのですが、ブドウ糖でドロドロした血液は全身の血管のいたるところを傷つけます。

心臓に栄養や酸素を送っている血管が傷つき、完全に血管が詰まってしまうと、心筋梗塞を引き起こします。

関連記事:心不全について!知っておきたい心不全の症状や治療

関連記事:【生活習慣病の方に知ってほしい】心筋梗塞の症状や前兆について



狭心症


狭心症とは、心筋梗塞になる一歩手前の段階です。

脳梗塞・脳卒中


脳の周囲にはたくさんの血管が張り巡らされています。大量のブドウ糖でドロドロした血液は、血流の流れを悪くし、細い血管は詰まったり、破けたりします。脳の血管が詰まった病気を脳梗塞、脳の血管が破れた病気を脳出血と言います。

脳梗塞や脳出血など、脳の血管の障害が原因でおこる病気の総称を脳卒中と呼びます。

関連記事:脳梗塞後遺症について知りたい|どんな症状やリハビリがある?

 

高尿酸血症


尿酸値が高い状態を高尿酸血症と呼び、痛風の原因となります。尿酸値が上がりやすい生活習慣とは、過食、大量飲酒、運動不足、肥満などであり、糖尿病を招く生活習慣とほとんど変わらないためです。

関連記事:気づきにくい高血圧と脂質異常症は定期的な健診が大切です

 

足えそ


えそ(壊疽)とは、皮膚や筋肉といった組織が壊死する、大雑把に言うと腐るということです。糖尿病では、足先から徐々に壊疽していく現象が見られます。上述した合併症のすべての要素が詰まっています。


まず、糖尿病では足先の神経の感覚麻痺がおこります。感覚が麻痺したために、怪我をしたことに気づくことができません。特に足裏などは、普段から気に留める機会が少ないので、なおさらです。


また、足先は心臓から最も遠く、ただでさえ血流が滞りがちです。そこにブドウ糖によってドロドロになった血液によって、さらに血流が滞ることで、足先の細胞達は生きていくことが難しくなります。


それらに追い打ちをかけるように、糖尿病になると、白血球などばい菌と戦う免疫の働きが弱まることが分かっており、怪我の傷が治らなくなってしまいます。
そのようにして足が壊疽してしまうと、足を切断しなければならなくなります。

認知症


糖尿病の方はそうでない方と比べると、アルツハイマー型認知症に約1.5倍なりやすく、脳血管性認知症に約2.5倍なりやすいと報告されています。

 

病院での検査と予防法


血液の中に溶けているブドウ糖の値を血糖値と呼びます。血糖値は高すぎても、低すぎても、体に毒であるため、一定の範囲内におさまるように調節されています。

しかし、血糖値を下げる(血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む)ホルモンであるインスリンが、製造元のすい臓が疲弊したために作られなくなると、血糖値を下げることができなくなり、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

病院での検査では血糖値をさまざまな方法で測定し、糖尿病かどうかを確認していくことになります。

随時血糖検査


血糖値は食事をすれば当然上昇し、お腹が空く頃には低くなるなど、常に一定の値を示すわけではありません。随時血糖検査とは、「食事をとった」「さっきおやつたべた」など関係なく、とりあえず血液をとったタイミングでの血糖値を調べる検査です。


この随時血糖値が200㎎/dl以上の場合、糖尿病の疑いがあります。

早朝空腹時血糖検査


朝起きた時は、多くの人にとってお腹が空いている状態と言えます。正確には、8時間以上食事をしていない、糖分が入った飲み物を飲んでいない状態が必要です。

糖分(正確には分解されたブドウ糖)が新たに血液中に入ってこなければ、基本的に血糖値が高い状態で保たれることはありません。つまり、早朝空腹時に血糖値を測定し、その値が高いということは、糖尿病の疑いがあります。


具体的には、早朝空腹時血糖が126㎎/dl以上は糖尿病の疑いがあります。逆に110mg/dl未満であれば正常です。

75gOGTT


75gOGTTとは、75g経口ブドウ糖負荷試験のことを指します。早朝空腹時の血糖値を測定したのちに、
ブドウ糖液(ブドウ糖75gを水に溶かしたもの)を飲み、30分、1時間と2時間後にそれぞれ採血し、血糖値を測るという検査です。

糖尿病でない方は、30分から1時間後に血糖値がピークに達したあと、2時間後には早朝空腹時血糖に近い値まで、血糖値は下がります。しかし、糖尿病になると、2時間たっても血糖値の下がりが不十分だったり、高いままであったりします。

具体的には、75gOGTTの2時間値が200㎎/dl以上であった場合は糖尿病の疑いがあります。また、この検査で140mg/dl未満まで血糖値が下がっていれば正常です。

症状が見られた場合は検査を勧めます


喉が渇く、トイレが近くなる(頻尿)、体重が減る、手足がしびれる、目がかすむ、ED、吐き気、体がだるい、などの症状を説明してきました。糖尿病は血液の中でブドウ糖が溢れかえり、その結果、血管や神経を傷つけてしまう病気です。

血管や神経は全身に張り巡らされていることもあり、その症状は多岐に渡ります。食生活が乱れている方、飲酒や喫煙が多い方、運動不足な方、年齢とともに体重が増えてきた方などは、思い当たる症状があれば早めの受診をお勧めします。

また、症状に気が付きにくい病気でもあるので、健康診断は毎年受けられることが望ましいでしょう。

診断されたらまずは食事療法と運動療法


糖尿病は、血液中に溢れかえったブドウ糖が血管や神経を傷つけてしまう病気です。なぜ、ブドウ糖が血液中に溢れかえってしまうのか。それは、摂取する糖分(分解されるとブドウ糖)が多すぎて、インスリンを製造する工場であるすい臓が疲弊し、インスリンが分泌されなくなってしまうからです。

血液中のブドウ糖を細胞内に取り込むためのホルモンであるインスリンでした。
つまり、摂取する糖分を減らし、すい臓を休ませてあげることが一番の治療になります。

また、インスリンでブドウ糖を細胞内に取り込む際に、余ったブドウ糖は肝臓、筋肉、脂肪組織などに蓄えるのでした。

つまり、適度な運動によって筋肉を維持すること、そして脂肪を燃焼させて貯蔵庫を開けておくことは、とても大切です。特に内臓脂肪が蓄積してしまうと、インスリンの働きを邪魔してしまいます。

 

西春内科在宅クリニックができる対応


糖尿病は血管や神経を傷つけるため、全身にさまざまな病気を引き起こすきっかけとなる病気と言えます。健康診断で糖尿病の可能性を指摘された方はもちろん、日常生活の乱れを自覚していて、糖尿病の症状かもと気づかれた方は、早めに受診することをお勧めします。

 

西春内科クリニックでは、内科医常勤医の診察のもと、適切な検査を行い、糖尿病の診断が可能です。

糖尿病の診断があった場合は、生活指導や、必要に応じてお薬の治療を行います。定期的な通院を行うことで、糖尿病の状態を確認しつつ、合併症の発症を予防していくことも大切です。

人は自分に甘く、誰かに見られている(医師に定期的に血糖値を確認される)と言うことが、治療へのモチベーションとなることもあります。


 

まとめ


糖尿病は、放置すれば、失明、血液透析、下肢の切断などにつながる恐ろしい病気です。さらに、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー型認知症など、さまざまな病気の原因や、それらの病気自体を悪化させる可能性もあります。「ちょっと血糖値が高かっただけ」などと、油断しないようにしましょう。

 

参考資料

糖尿病|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

糖尿病に関する統計・調査と社会的な取組み | 糖尿病情報センター (ncgm.go.jp)

糖尿病の診断基準 | 糖尿病 | バリューHR (sageru.jp)

糖尿病ネットワーク Diabetes Net. (dm-net.co.jp)

インスリン抵抗性とインスリンの分泌低下とは? 血糖値が高くなる2つの原因 | NHK健康チャンネル

1型糖尿病|一般の皆様へ|日本内分泌学会 (j-endo.jp)

1型糖尿病 概要 – 小児慢性特定疾病情報センター (shouman.jp)

認知症 | 糖尿病情報センター (ncgm.go.jp)

この記事の監修医師

監修医師: 精神科専門医/精神保健指定医 竹下 理

監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 福井 康大


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経歴

三重大学医学部医学科 卒業
三重県立総合医療センター 
N2 clinic