蕁麻疹の対処法は?全身が痒くて夜寝られないときはどうする?

公開日:2024.4.08 更新日:2025.12.19

急に蕁麻疹を発症し、かゆみから、夜も寝られず辛い!

なんて経験はありませんか??

今回は、そんな蕁麻疹の種類や症状、原因について詳しく解説していきます。

蕁麻疹に悩まされた経験のある方は是非この記事を参考にしていただけたらと思います。

蕁麻疹とは

蕁麻疹(じんましん)は、突発的に皮膚の一部が赤く盛り上がり、しばらくすると跡形もなく消えてなくなる病気です。

痒みが特徴で、チクチクとした痒みや患部が焼けるような感じ(灼熱感)を伴うこともあります。

蕁麻疹はウイルス性の発疹とは異なり、人から人へ感染することはありません。

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蕁麻疹の種類

蕁麻疹は大きく以下の3種類に分けられます。

アレルギー性

アレルギー性蕁麻疹は、アレルゲン(アレルギーを引き起こす特定の物質)に反応して皮膚の一部が赤く盛り上がり、しばらくすると跡形もなく消えてなくなる病気です。

アレルギー性の蕁麻疹は、食べ物によって起こると思われがちですが、実は様々な原因で起こります。

  • 食物
  • 薬剤
  • 植物
  • 昆虫
  • 物理的刺激
  • 感染症

上記などが原因となります。

特に「I型(即時型)アレルギー」によって起こります。

肥満細胞の表面に結合したIgEというタンパク質がアレルゲンと結合し、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されて蕁麻疹が発生します。

アレルギー性蕁麻疹は、適切な対応をすることで症状を和らげることができますので、医療機関を受診して適切なアドバイスを受けることをお勧めします。

コリン性

コリン性蕁麻疹は、神経の伝達物質であるアセチルコリンにかかわる蕁麻疹です。

コリン性の蕁麻疹は、特に若年層に多く見られる刺激誘発型の蕁麻疹で、刺激を受けることで症状が現れます。

具体的には、汗をかく状況になると、かゆみを伴った発疹が出現するため、日常生活で汗をかきやすい状況に注意が必要です。

コリン性蕁麻疹は命に係わる疾患ではなく、症状そのものが出ている時間も比較的短いですが、生活に不便を感じることもあります。

治療には抗ヒスタミン剤などが用いられます。

物理性

物理性蕁麻疹は、機械的な摩擦、圧迫、寒冷、日光などの物理的刺激によって引き起こされる蕁麻疹の総称です。

以下の刺激で蕁麻疹を引き起こします。

寒冷蕁麻疹寒気や冷水にさらされた際に膨疹を生じる
日光蕁麻疹太陽光線(可視光線)にさらされた皮膚に膨疹が生じる
比較的に稀

蕁麻疹の症状

蕁麻疹の症状として以下などがあります。

症状別に詳しく解説していきます。

患部の痒み

蕁麻疹の代表的な症状は、身体の一部にかゆみを伴う皮膚の盛り上がりや赤みが突然現れることです。

盛り上がりの大きさや形はさまざまで、2~3mmの円形や楕円形から直径10cm以上の地図状のものまでさまざまです。

患部を搔くことで赤いみみずばれができ、さらにかゆみが増します。

かゆみは、皮膚にある肥満細胞(マスト細胞)が、ヒスタミンという化学物質を放出することで引き起こし、血液中の成分を毛細血管から漏れ出させることで皮膚にむくみを作ります。

何らかの刺激がヒスタミンの放出を促すため、原因が明確でない場合も多く、特発性蕁麻疹と呼ばています。

特発性蕁麻疹は、急性蕁麻疹(症状がすぐにおさまる)と慢性蕁麻疹(症状が1か月以上続く)に分けられますが、特に慢性蕁麻疹は原因の特定が難しいとされています。

熱感

蕁麻疹が発症すると、身体の一部にかゆみを伴う皮膚の盛り上がりや赤みが突然現れます。

かゆみの強さに加えて、熱くてヒリヒリするような灼熱感を感じることがあります。

喉粘膜の腫れ

蕁麻疹は、何らかの原因で突然くっきりと皮膚が赤く盛り上がる膨疹が、体の様々な場所に現れる病気です。

このうち、6週間以上にわたって消えない状態が継続している場合を慢性蕁麻疹と呼びます。

慢性蕁麻疹は、喉の粘膜が腫れたり、呼吸が苦しくなることもあるため、重症化していると感じたらすぐに病院に受診するようにしましょう。

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蕁麻疹の原因

蕁麻疹の種類でもご紹介したように原因のわかる蕁麻疹と、原因の特定できない蕁麻疹があります。

原因がわかっている蕁麻疹は全体の1~3割程度で、大半がはっきりと原因がわかりません。

特定できる蕁麻疹の原因として以下などがあげられます。

以下に特定できる蕁麻疹の原因について解説していきます。

食品によるアレルギー

特定の食品のアレルゲンに反応して蕁麻疹を引き起こします。

原因・要因になりうるものとして以下などがあります。

  • サバ、エビ、カニなどの魚介類
  • 卵、牛乳やチーズなどの乳製品
  • 豚肉や牛肉や鶏肉などの肉類
  • 穀類・野菜

薬剤の成分

食品と同様に特定の薬剤の成分からアレルギー反応を引き起こし、蕁麻疹が出る場合があります。

原因・要因になりうるものとして以下などがあります。

  • 抗生物質
  • アスピリンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬
  • せき止め

植物・昆虫

植物・昆虫でもアレルギー反応を引き起こす場合があります。

原因・要因になりうるものは以下などです。

  • イラクサ
  • ゴム
  • ハチ

物理的な刺激

アレルゲンだけでなく、日常生活で受けている刺激から蕁麻疹を引き起こすことがあります。

原因・要因になりうるものとして以下などがあります。

  • 下着などの摩擦や圧迫
  • 寒冷、温熱刺激
  • 日光

疲労・ストレス

アレルギーや物理的刺激以外に、ストレスや、疲労、運動などで蕁麻疹が引き起こされる場合もあります。

蕁麻疹が出たときの対処法

蕁麻疹が出たときの対処法として以下などがあげられます。

患部を冷やす

患部を温めるとかゆみが増してしまうため、患部を冷やすことが効果的です。

冷水で洗ったり、タオルに包んだ保冷剤で患部を冷やしましょう。

刺激を避ける

摩擦や、圧迫などの刺激が原因となっている場合もあります。

刺激が加わらないようにすることが大切です。

抗アレルギー薬の内服

アレルゲンに反応して蕁麻疹が出ている場合、抗アレルギー薬が効果的です。

医療機関で処方してもらいましょう。

ステロイド外用薬の塗布

かゆみが強いため、ステロイド外用薬でかゆみを抑えることが大切です。

かきむしることで、刺激になり蕁麻疹が悪化する場合があります。

抗アレルギー薬と同様、医療機関で処方してもらいましょう。

搔きむしらない

先述しましたが、かゆいからと言ってかきむしってしまうと、蕁麻疹が悪化する場合があります。

掻きむしってしまわないようその他の対処法を試しましょう。

入浴を控える

入浴することで体が温まり、かゆみが増してしまいます。

蕁麻疹が出ている間は入浴は控え、ぬるめのシャワーをさっと浴びる程度にとどめましょう。

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蕁麻疹で病院にすぐ行くべき症状とは?

蕁麻疹はほとんどの場合で熱感を伴う痒みが現れる程度の症状ですが、中には以下などのすぐに病院を受診すべき症状が現れることがあります。

これらの症状があれば早急に医療機関を受診しましょう。

特に呼吸が苦しい、意識が朦朧としている場合は救急車の要請が必要です。

呼吸が苦しい

蕁麻疹症状と息苦しさが出ている場合、アナフィラキシーショックの場合があります。

少しでも呼吸が苦しいといった異変を感じた場合は救急車を要請しましょう。

意識が朦朧としている

意識が朦朧としている場合も注意が必要です。

呼吸が苦しいとき同様、アナフィラキシーショックの可能性があります。

意識が朦朧としている、反応がいつもと違うなどあれば救急車を要請しましょう。

耐えがたい痒みや痛みがある

かゆみが強くて寝られない、焼けるような痛み、刺されるような痛みを感じることがあります。

一般的に数時間から24時間以内に消失します。

しかし、かゆみが強いと掻きむしってしまうため、症状が悪化してしまいます。

強いかゆみ、痛みがある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

全身に広がっている

蕁麻疹は、掻くと広まっていくため、掻くのを避けましょう。

患部を冷やすなどの応急処置を行い、かゆみを抑える薬を使用しましょう。

症状に合わせた薬を選ぶためにも、医療機関への受診をしましょう。

蕁麻疹が全身にできて夜寝られないときはどうする?

蕁麻疹の原因がわかっていれば、その原因を避けることで蕁麻疹の症状を抑えることが可能です。

  • 食べ物や、薬であれば原因となったものを摂取しない。
  • 下着の摩擦であれば、締め付けの弱い下着に変える。
  • 冷気や、日光などによって生じている場合は、冷気や日光に当たらない。 など

対処法などを試してみたけれども、かゆみがひどい場合は、救急外来などを利用しましょう。

また、朝まで待っても症状がまったく改善されず、蕁麻疹の症状がひどくなっている場合は早めに医療機関の受診をおすすめします。

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西春内科・在宅クリニックでできる対応

西春内科・在宅クリニックでは、蕁麻疹に対する抗アレルギー薬やステロイド外用薬の処方が可能です。

蕁麻疹がアレルギーによって起きているものであれば血液検査によってアレルゲンを特定することが可能です。

蕁麻疹が出て、かゆみや痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。

まとめ

今回は蕁麻疹の種類や症状、原因について解説しました。

いかがでしたでしょうか?

蕁麻疹は多くの方が経験されたことのある症状かと思います。

かゆみや、痛みなどがひどい場合は医療機関を受診しましょう。

また、アナフィラキシーショックによる蕁麻疹もあるため、蕁麻疹症状のほか息苦しさや、意識が朦朧とするなどがある場合は救急車を要請しましょう。

参考文献

日本皮膚科学会ガイドライン|蕁麻疹ガイドライン2018

ヴィアトリス製薬株式会社|アナフィラキシーってこんな病気

田辺三菱製薬|「蕁麻疹(じんましん)」ひどくなった時の対処法

この記事の監修医師

監修医師: 福井 康大