亀頭包皮炎とは?原因や症状を徹底解説

公開日:2024.6.18 更新日:2024.6.18

亀頭包皮炎

皆さんは「亀頭包皮炎」という陰茎の疾患をご存知でしょうか。

亀頭周辺や包皮の内側が赤くなったり、腫れたり、かゆくなるなどの症状が現れる疾患です。

場合によっては痛みを伴うこともあります。

男性であれば誰でも発症する可能性があり、特に、包茎の方は亀頭包皮炎を発症しやすいです。

治療せず放置すると「尖圭コンジローマ」に感染しやすくなったり、「陰茎がん」の原因になることもあります。

今回は、亀頭包皮炎の症状や原因、治療方法などについて解説します。


亀頭包皮炎とは?


亀頭包皮炎

亀頭包皮炎とは、亀頭とそれを包んでいる包皮に炎症が起き、かゆみや腫れ、異臭、痛みといった症状が生じる病気です。

細菌やカンジダが原因の場合が多いとされています。

しかし元々持っている常在菌の大腸菌黄色ブドウ球菌が過度に繁殖してしまって炎症を起こす場合もあります。

陰部が不衛生になりやすい子どもに多いとされていますが、大人の男性でも発症する事も少なくありません。

関連記事:カンジダ症ってどんな病気?女性に多い?男女別の症状や原因、治療について

亀頭包皮炎の原因


亀頭包皮炎

細菌感染


亀頭包皮炎の原因として最も多いのがこの細菌感染によるものです。

黄色ブドウ球菌、大腸菌、レンサ球菌といった常在菌が免疫力の低下によって異常繁殖することで炎症が起こり、かゆみや腫れ、異臭といった症状が出ます。

他が原因の亀頭包皮炎に比べて、特にかゆみや腫れ症状が強いというのが細菌感染の特徴です。

真菌感染


真菌感染は、「カンジダ性亀頭包皮炎」とも言われており、カンジダというカビによる感染によって起こります。

このカンジダ菌も常在菌のひとつで細菌感染同様、免疫力の低下による異常繁殖で発症するほか、性行為によっても感染することがあります。

症状としては、細菌感染同様かゆみや腫れの症状に加えて、異臭のする白色や黄色のカスが溜まることも特徴です。

物理的刺激


性行為や自慰行為の際の過度な摩擦や刺激によって亀頭や包皮を傷つけてしまい、そこから菌が侵入して感染してしまう場合もあります。

さらに性行為の場合、相手が性器クラミジア感染や梅毒といった性感染症に感染していると、さらに亀頭包皮炎を発症しやすいです。

糖尿病


糖尿病からも「糖尿病性亀頭包皮炎」という名前の亀頭包皮炎になる可能性があります。

高血糖になると、皮膚は弾力が無くなり硬くなってしまいます。

その状態で陰茎が勃起することで、皮膚の表面が裂けたりひび割れたりして炎症を起こしてしまうのです。

不潔または過剰な洗浄


亀頭包皮炎は、不潔すぎる状態はもちろん、石鹸などによる過剰な洗浄も原因になることがあります。

清潔にしようとしすぎるがあまりに、陰部を洗うときに過度に力が入り、皮膚が刺激されて炎症を引き起こしてしまいます。

また、石鹸を使って頻繁に洗うと皮膚の自然な保護バリアを壊してしまうため、洗いすぎによっても発症する場合もあるので洗いすぎには注意しましょう。



亀頭包皮炎の症状


亀頭包皮炎

亀頭包皮炎では以下の症状が現れます。
  • 疼痛
  • 赤み
  • 腫れ
  • 化膿
  • 出血
  • かゆみ
  • 異臭
  • 白色や黄色の垢

しかしどのような症状が出るかは、感染原因が細菌や真菌かによって異なります。

黄色ブドウ球菌などの細菌が原因の場合
  • 赤みやかゆみが強い
  • 化膿することが多い

一方、カンジダなどの真菌が原因の場合
  • 亀頭や包皮内側に白色や黄色のカスが出る
  • すっぱい臭い(酸臭)がすることが多い

という特徴があります。

また、原因が細菌と真菌の複合的な要因だった場合、両方の症状が出る場合も見られます。

関連記事:陰部や性器のかゆみがある時の性病について|検査や治療方法もご紹介

亀頭包皮炎の検査方法


亀頭包皮炎

亀頭包皮炎の治療の際に必要の事は、まず原因が細菌と真菌どちらなのかです。

検査方法は、炎症が起こっている亀頭包皮を綿棒で擦り、菌を増殖して調べる培養検査によって細菌か真菌かを特定します。

尿道炎が合併していたり、亀頭包皮炎に隠れている糖尿病を見つけるために、尿検査を行い白血球増加や尿糖の有無なども同時に調べることもあります。



亀頭包皮炎の治療


亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は原因を見定め、それに合った治療を行えば治る病気です。

しかし、恥ずかしさなどから医療機関への受診が遅れ、「尖圭コンジローマ」や「陰茎がん」といった病気に発展してしまうこともあります。

病院で受けられる処置や、ご自分でも気を付けられることもあるので見ていきましょう!

抗生物質・抗真菌薬


亀頭包皮炎の原因のほとんどは細菌と真菌による感染です。

そのため亀頭包皮炎の主な治療は抗生物質や抗真菌成分の入った軟膏塗布を行います。

しかし炎症が強く見られる場合には、軟膏にステロイドを混合したり、経口の抗生剤投与と併用した治療が行われることもあります。

清潔の保持


亀頭包皮炎の治療のほとんどは塗り薬による治療ですが、患部を清潔に保つことも大切です。

しかし、先述したように洗いすぎが原因で亀頭包皮炎が悪化する場合もあるので、洗うのは1日1〜2回で石鹸も使いすぎないようにしましょう。

関連記事:尿路感染症に高齢者がなりやすい理由|原因と症状について解説

西春内科・在宅クリニックでできる対応


亀頭包皮炎

西春内科・在宅クリニックでは症状に対しての適切な薬の処方、市販薬を使われていた場合はその薬が適切かどうかのアドバイスなども行えます。

お困りの際はお気軽にご相談、ご来院くださいね。

また西春内科在宅クリニックでは、オンライン診療も行っております

陰部の症状は恥ずかしくてなかなか人には言えない方もいるのではないでしょうか?

オンライン診療であれば、医師以外と顔を合わせることなく診察を受けることができます



まとめ


亀頭包皮炎についての解説はいかがだったでしょうか。

亀頭包皮炎は、子どもに多い症状ですが大人でもなることがある病気です。

しっかりと対処すれば治る病気ですが、恥ずかしさなどから医療機関への受診が遅れ、「尖圭コンジローマ」や「陰茎がん」といった病気に発展してしまうこともあります。

恥ずかしさもあるかもしれませんが、何かおかしいなと思ったら放置せず一度お近くの医療機関へご受診ください。

参考文献

この記事の監修医師

監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 福井 康大


▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

三重大学医学部医学科 卒業
三重県立総合医療センター 
N2 clinic