ストレートネック(スマホ首)の症状|改善策や原因について解説

公開日:2023.9.19 更新日:2024.2.27

スマホ首

最近肩こりや頭痛が酷くなっていませんか?


もしかするとその症状はストレートネック(スマホ首)によるものかもしれません。

一人1台は当たり前になったスマートフォンやパソコンの使用が多い方必見!!

今回はストレークネックの原因や症状、対処法などについて詳しく解説していきます。

 

 

ストレートネック(スマホ首)とは


スマホ首

通常であれば首の骨(頸椎といいます)は前方に緩やかに湾曲しています。

この湾曲があることで頭の重量を支えるクッションとなっています。

しかしながらスマホの長時間の使用で首の湾曲がなくなり真っ直ぐになる状態をストレートネックといいます。

このストレートネックの状態では頸部から肩にかけて頭部の重量が強くかかり様々な症状が出現することになります。

 

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ストレートネック(スマホ首)になる原因


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ストレートネックになる原因として最も多いとされているものがスマートフォンの長時間の使用です。

そのほかにはパソコンの長時間の使用や猫背による体勢の悪化、外傷なども原因となります。

スマートフォンが原因となることが多い理由として、スマートフォンを使用する姿勢は背中の骨(肩甲骨といいます)と首の緊張を起こしやすいためです。

またスマートフォンは長時間同じ姿勢で使うことが多いことも原因とされています。

 

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ストレートネック(スマホ首)が引き起こす症状


それではストレートネックがどのような症状を引き起こすのでしょうか?

以下に起こりうる症状を説明します。

首や肩のこり、痛み


スマホ首

前述した首から肩甲骨の筋肉の緊張によって肩こりや首のこりが現れます。

ストレートネックでは一番はじめに出ることが多い症状です。

頭痛(筋緊張性頭痛)


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肩や首の筋肉が長時間緊張することで頭痛を引き起こします。

この肩こりから生じる頭痛を筋緊張性頭痛といいます。

腕や手の痺れ、痛み


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頸椎からは腕や手先に繋がる神経が出ており、ストレートネックとなることで神経を圧迫することがあります。

神経が圧迫されることで腕から手先にかけて痺れを感じることがあり、症状が進行することで痛みが生じることもあります。

 

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眼精疲労


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ストレートネックに加えて長時間のディスプレイの注視によって眼精疲労を併発することが多いです。

眼精疲労によりドライアイや頭痛が悪化することがあります。

 

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めまい・吐き気


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首の筋肉からは自律神経に影響を与える神経が出ているため、ストレートネックにより自律神経調節機能が乱れることがあります。

これによりめまいや吐き気が出現することがあります。

ストレートネック(スマホ首)が重症化するとどうなる?


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ストレートネックは初期であれば軽度の症状のみ現れ、その段階で適切な対応をとれば重症化するリスクは低いです。

しかしながら重症化することで頚椎椎間板ヘルニアになり持続的な痛みを生じたり、持続する症状から抑鬱状態となる可能性があります。

これらの症状により日常生活に支障をきたすようになる可能性すらあります。

 

 

ストレートネック(スマホ首)かもしれないセルフチェック診断


ストレートネックかもしれないと思った時は以下の項目をチェックしてみることをお勧めします。

鏡を使って自分の姿勢を確認する


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鏡の前に立ち、側面から自分の姿勢を確認してください。

正常な姿勢では、耳の後ろ、肩、腰、臀部、くるぶしが一直線上に並んでいるはずです。

もし、首がまっすぐではなく前方に突き出しているように見える場合、ストレートネックの可能性があります。

壁を背にして立つと耳の後ろ、肩、腰、臀部、くるぶしが一直線上にあるかどうか分かりやすいです。

首の可動域をチェックする


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首の前後の可動域を確認してください。

正常な首のカーブがある場合、首を前方に曲げたり、後ろに曲げたりすることができるはずです。

ストレートネックの場合、首の可動域が制限されている可能性があります。

これらのセルフチェックが当てはまる場合はストレートネックの可能性があります。

 

 

ストレートネック(スマホ首)の治し方・ストレッチ方法


スマホ首

ではストレートネックを疑う症状がある場合、治し方はあるのでしょうか?

ストレートネックは起こさないように予防することが大事ですが予防かつ治療にもなるストレッチ方法があります。

やり方は両肘を肩の高さに上げたのち、徐々に上げていき限界になったらゆっくりと後ろに引くだけです。

これを3−5回行うことで頸部から肩にかけての筋緊張が和らぎストレートネックの改善・予防となります。

注意点としては痛みがあるようならば無理に行わず、痛みのない範囲で肩を動かすようにしましょう。

またご自宅でストレッチポールを用いたストレッチをお風呂上がりに行うこともお勧めです。

 

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西春内科在宅クリニックができる対応


ストレートネックによると思われる症状でお悩みでしたら一度西春内科在宅クリニックにご相談してください。

ストレートネックは様々な症状を呈しますが、お悩みの症状がストレートネック以外の病気が原因となっている可能性もあります。

まずは西春内科在宅クリニックで症状の原因を診断し、適切な治療を受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ


今回はストレークネックの原因や症状、対処法などについて詳しく解説しました。

いかがでしたでしょうか?

ストレートネックは適切な対応を取れば決して怖い病気ではありません。

今回の説明でみなさんの悩みが解消されれば幸いです。


参考文献

‣ Damasceno GM, Ferreira AS, Nogueira LAC, Reis FJJ, Andrade ICS, Meziat-Filho N. Text neck and neck pain in 18-21-year-old young adults. Eur Spine J. 2018 Jun;27(6):1249-1254. doi: 10.1007/s00586-017-5444-5. Epub 2018 Jan 6. PMID: 29306972.
‣ Hansraj, Kenneth K. “Assessment of stresses in the cervical spine caused by posture and position of the head.”SurgTechnolInt25.25 (2014): 277-9

この記事の監修医師

監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 福井 康大


▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

三重大学医学部医学科 卒業
三重県立総合医療センター 
N2 clinic