インフルエンザワクチンにかかる費用や値段はどれくらい?メーカーの種類によって効果は変わる?

公開日:2022.11.10 更新日:2023.12.25

インフルエンザワクチン

例年11月〜12月にかけて流行するインフルエンザ。

昨年は新型コロナウイルスの蔓延に伴い普及した以下の感染対策などが功を奏し、インフルエンザはほとんど確認されませんでした。

  • マスク
  • 手洗い/うがい
  • アルコール消毒
  • 3密回避
  • 行動制限

しかし、2022年度日本よりも先に冬が来るオーストラリアでは、インフルエンザが大流行しています。

北半球の日本においても、同様にインフルエンザの大流行が起きる可能性は高いでしょう。

インフルエンザ大流行の可能性が高いことにともない、今年のインフルエンザワクチン接種は例年以上に需要が高まると推測されます。

とはいえ、インフルエンザワクチンの予防接種は保険診療外(自由診療)であるため、値段が気になるところですよね。

今回は、インフルエンザワクチンの相場や地域によって受けられる助成制度など、インフルエンザワクチン接種の費用面に関する情報をお届けしたいと思います。




インフルエンザワクチンの接種にかかる費用や値段


インフルエンザワクチン

インフルエンザ予防接種の費用は、年度やお住まいの地域や病院によって様です。

以下が各年度の成人一回分の値段の全国平均と最安値・最高値になります。

 全国平均最安値最高値

2015~2016年

3,204円2,992円3,440円

2016~2017年

3,346円3,081円3,880円

2017~2018年


3,524円

3,156円3,780円

これらはいずれも公的助成がない場合の金額です。

上記を確認頂いてもお分かりになる通り、全国的に価格が上昇している傾向が見られます。

インフルエンザワクチンの予防接種は保険適用にならない


インフルエンザの予防接種は保険外診療(自由診療)です。

そのため、病院側で自由に料金を設定することができます。

これが地域やクリニックによって値段に差がつく理由です。

ワクチンの原価に加えて診療料金を各病院で設定しているため、このようなばらつきが見られます。

メーカーの種類によって効果は変わるのか?


インフルエンザワクチン

メーカーにより添加物等が異なることはあります。

しかし、ワクチンの対応株は全てのメーカーで同じのため、効果はほぼ同様です。

インフルエンザワクチンはどのメーカーの製品においても、共通の株が使用されており、A型2種類、B型2種類、合計4種類が含まれます。

インフルエンザワクチンの効果はいつから効く?


インフルエンザワクチン


多少の差はありますが、効果が出るまでに約2週間かかると言われており、効果は5か月程度持続します。

よって、11月〜12月に流行するインフルエンザに対して効果を得るためには、9〜10月から接種して頂くことがお勧めです。

遅くとも11月末までに接種していただくと良いと思います。

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インフルエンザワクチンの助成制度について


自由診療であるインフルエンザの予防接種ですが、費用補助が受けられるケースもあります。

以下で2種類の助成制度を紹介していきます。

勤務先の保険組合からの助成

保険組合に所属している企業に勤めている場合には、各保険組合からインフルエンザ予防接種の費用に対して補助が出ることがあります。

企業によって多少の違いはありますが、「年に1回のみ、被保険者のみ(あるいは被扶養者も含む)、必ず領収書を添付」などの条件に合う場合、補助を受けることができます。

まずは自費でインフルエンザの予防接種を受けた後、決められた書類を会社に提出して、後日補助分の金額を振り込んでもらうケースが多いようです。

保険組合によって助成を受けられる範囲や金額が違うため、利用できるかどうか問い合わせてみると良いでしょう。


こども・高齢者のインフルエンザ接種に対して、自治体・市区町村からの費用補助

住んでいる市町村によっては子どものインフルエンザ予防接種に対して助成制度があるところがあります。

これも、地域によって対象となる年齢や条件、金額などには幅があります。

たとえば、東京都新宿区の平成29年度の場合、補助対象となるのは1歳~13歳未満で、区が家庭に送った予診票を持って指定の医療機関で予防接種を受ける場合に限り、1回1,700円の自己負担額となっていました。

地域によって補助制度があるところとないところがあり、制度があっても対象となる年齢や条件、手続方法などに違いもあるため、一度住まいの自治体に問合せをしてみると良いでしょう。


北名古屋市の一例


高齢者の
場合

・北名古屋市に住民票があり、65歳以上の接種を希望される方(接種当日に満65歳以上の方)

・北名古屋市に住民票があり、60歳から64歳までの希望者で、心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能障害及びヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害(いずれも身体障害者手帳1級相当の障害)を有する者→無料(全額公費負担)


こどもの
場合

全額自己負担

西春内科在宅クリニックができる対応


当院ではインフルエンザワクチン接種をご希望されている患者さまに可能な限り接種を頂きたいという想いがあります。

ですから、少しでも患者さま経済的なご負担を軽減させるべく、全国平均を下回る値段であるお一人 3000円(税別)で提供しております。

※成人・小児共にこちらのお値段です。

既にお問い合わせが殺到し、在庫が少なくなっております。

在庫無くなり次第受付終了としますので、ご了承ください。




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まとめ


インフルエンザワクチンの費用は、地域や医療機関によってかなりの価格差があります。

少しでも経済的な負担を減らしたい方は、ご自宅近隣の医療機関のHPをご確認・問い合わせなどをして頂くと良いかもしれません。

また、助成金などを活用できる方は積極的に活用し、賢くワクチン接種を受けましょう。

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参考文献

健栄製薬「インフルエンザの予防接種の費用はどれくらい? 助成についても知っておこう」

厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」

この記事の監修医師

監修医師: 西春内科・在宅クリニック 院長 福井 康大


▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

経歴

三重大学医学部医学科 卒業
三重県立総合医療センター 
N2 clinic